提出は、1月22日です。授業の時に提出してください。表紙をつけて紙媒体でお願いします。特別な理由がないかぎり、それ以前も以後も受け取りません。
レポートの目的は、英語授業に対する
授業者は、すべての人の授業が終わった後に次の点を含んで、自分のテーマにそったレポートを提出する。
模擬授業を通して、自身でテーマを持ち、それについて、調べて、考えたことを論じる。その際に、下記の4点について必ず触れること。みなさん自身の理解を深めることであり、授業の計画、実施、省察のプロセスの基礎を経験し、また、それぞれの授業を観察し、自分自身の関心をもとに探求することです。私はその点を評価します。
レポートの要点は下記の通りです。
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1) 指導案と実際に授業をした後の結果の比較
2) 指導にあたって、どのように準備して、どのように反省したか
3) 自分の授業と他の人の授業を比較して考えたこと
4) 自分のテーマの観点で、この模擬授業をもとに思考すること
言語は、英語、日本語どちらも可。資料なども含めて、A4用紙10枚程度。
テーマ例)生徒の英語学習意欲をどのようにして高めるか?
評価のポイント:内容、思考、構成、意欲など。
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みなさんは、自分で授業をして、クラスの他の人の授業を生徒として受けて、また、観察者として見ました。その点は、当然触れることが大切です。また、どのような視点で、それらを見たのかを考えることです。それに当たっては、それなりの文献(根拠)をもとに思考することが求められます。
それを私は評価(内容、思考、構成、意欲など)して成績をつけます。
また、1月8日に一度話し合う時間がありますから、その時間の議論も踏まえて、レポートをまとめてください。
また、1月22日は、自分のレポートについて3分程度でまとめて話してください。よろしくお願いします。
さて、感想です。
14. SR先生の授業
指導案や資料を見ると、よく準備したことがよくわかります。SR先生はそのことだけでいい先生になると思いました。たくさんのアイディアがあり、「あれもこれも生徒に教えたい」と考えるのは教師の基本です。パワーポイントを使ったり、映像や音声を使うときは、環境によっては多少手間がかかりますが、可能なかぎり様々なことを生徒に提示することは、教師としては大切なことです。SR先生はそのような気持ちを持っているので、教師になれば絶対に成功するでしょう。
模擬授業自体は思ったように行かなかったようです。そういうことは実際にはけっこうあります。授業はプレゼンテーションではないので、どうしてもそういうことがあります。失敗を可能なかぎり少なくするためには、結局失敗から学ぶしかありません。どうして失敗したのかを考えて、原因を理解し、次はこうしようと策を考えることです。そのためには、それなりの努力をしなくてはいけません。本を読むことも重要ですが、観察することが最も有効です。教育実習では、まず授業を観察することです。それと、わからないことは質問することです。また、ある程度シミュレーションすることが失敗を防げます。SR先生はとてもよく準備したのですが、たぶん頭の中だけで計画したのだと思います。これは経験のある人はそれでもうまくできるのですが、経験のない人ではむずかしいです。
もう一つ大切なことは、「英語表現」という科目を選びました。「英語表現」の目標は、「英語を通じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに,事実
や意見などを多様な観点から考察し,論理の展開や表現の方法を工夫しながら伝える能力を養う」となっています。しかし、実態は、多くの学校では、文法学習の時間となりつつあるようです。だからと言って、仮定法に焦点を当てて展開するというのは、従来の英語教育の間違いを追随するだけです。その点をしっかりと考えるべきでしょう。授業を計画する場合は、やはり目標(何をどう教えるか?)をしっかりと設定することだと思います。
SR先生は、教えることが好きな人だと思います。教師の資質の第一歩はそれです。教えることが好きで、こどもが好きで、何かおもしろいことを生徒にして、学ぶことを楽しんでほしいと考えれば、教師はいい仕事だと思います。
If I am a teacher of English, I will teach English like ....
であってほしいと思いました。ありがとう。
15. KN先生の授業
KM先生は別のクラスでも模擬授業をしました。なかなかいいキャラクターで教えることがうまくなると思います。前回に比べるとちょっと遠慮したかなと思いました。が、生徒とのinteractionがよくできていました。生徒の発話をよく聞いて、それに対してていねいに対応していました。いつも思うことですが、生徒役の人がどうしても大学生で大学生のように対応してしまうので、英語がむずかしくなってしまいます。実際に中学生や高校生を教える場合はそうはいかないでしょう。KN先生はそのことにうまく対応でき、生徒の気持ちのわかるいい先生になると思います。
そのことを前提にいくつか思ったことを指摘しておきたいと思います。まず、他の人にも同じことを言っていますが、「板書計画」ということをいつも指導案作成の際に考えてもらいたいと思います。基本は、黒板に書くことは生徒はノートをとる必要があり、それをノートにとるということは、どこかでノートをとる時間を設定する必要があるということです。また、ノートばかりとっていると言語活動がおろそかになります。つまり、板書は必要なことを精選して整理して書くことが大切なのです。殴り書きは避けるべきでしょう。指導案作成の際に必ず「板書計画」を考えましょう。
もう一つの理由は、ワークシートは便利ですが、生徒の学習や教室活動の活性化を考えると必ずしも有効ではありません。ワークシートだけではなく、生徒の顔が前を向くように板書やプロジェクターは必要です。ワークシートに書いてあることは、板書などでもきちんと提示する手間を省略しない工夫が、授業の成否を決めることもあります。
それから、robotの話題はたいへんおもしろく、私は教科書内容を広げることには大賛成ですが、まずは教科書の題材を大切にしてください。
授業の基本は、基礎基本を大切にすることです。
だれもが英語学習を好きとは限りません。また、みんなが意欲があり、なんでもすぐに理解できるわけではありません。まずは教科書で扱われている内容をていねいに興味を持てるように授業を工夫することです。扱った教科書題材の学習ぽいんとは、I (don't) think (know, hera, ...) thatをもとにして、自分の意見を述べ、それに対して議論することです。おそらく、KN先生もそう考えたはずです。しかし、それがちょっとうまくいきませんでした。少し内容を盛り込みすぎて、焦点がすこしぼけました。大学生でもそうですから、中学生ではなおさらです。展開はもっとすっきりとする必要があったと思います。そのためには、やはり目標をきちんと設定することです。
KN先生の授業は二つ見ました。たいへん勉強になりました。ますますがんばって教育実習でもさらに活躍してください。きっとうまくいきます。
16. TH先生の授業
TH先生は授業を実施するにあたって一所懸命考えたと思います。しかし、ひょっとすると、この模擬授業だけを考えたのかもしれません。もう少し広く、教科書全体、教育実習、中学生の実態、英語学習の目的などなどを、興味をもって、自分にとってもプラスとなるように、創造的に考えると少し違った展開になったかもしれません。
指導案や用意した資料を見ると、TH先生がよく考えたことがよくわかります。私はTH先生の授業を見ながら、sign languagesのことに興味を持ちました。教科書の例は日本語のsign languageが示されていました。では、英語で「はじめまして」Nice to meet you.はどうするのだろうか?と考えました。教科書の内容はとても簡単に書いてありますが、けっこう奥が深いような気がします。
ついでに次のサイトを参照しました。
American Sign Language
British Sign Language
ぜひ見て研究してください。面白いですね。生徒もそれに興味を示すのではないでしょうか?
受動態に焦点を当てていました。ここの文法項目は、おそらく、make me happy です。それ以外はそれほど焦点を当てなくてよいのではないでしょうか?それよりも教科書の内容に焦点を当て、意図したとおり、sign languageに焦点を当てるべきでしょう。しかし、それが日本語だけではあまり意味がありません。日本語と英語を取り上げるべきだったのではないでしょうか?
指導案を考えるときには、教材を見て、目標をどう定めて、どこに焦点を当て、どのように展開するかを工夫することです。一人で考えるよりは、多くの人の意見を聞いて、考えるほうが絶対に成功します。指導案を作るだけでは意味がありません。また、授業の中の活動として、模擬授業をすることも意味がありません。あるのは、やはり、英語の授業を実際どうするかです。
TH先生の真摯な姿勢は必ず教育実習でも生きるはずです。ぜひ自分のために、また、生徒のために、授業をしてください。ついでにsign languageも研究してはどうでしょうか?
みなさん、ありがとう。あと1回です。おもしろい授業を期待します。