模擬授業14
Kさんは、人を引きつけて明るくしてくれる雰囲気があります。よい個性なので活かすとよいです。特に英語をはじめて勉強する子どもに上手に教えられると思います。アイディアもとても良かったと思います。生徒が楽しく勉強させてあげようとする気持ちがよく出ていました。多分、そのような気持ちは教師として一番大事なことだと思います。あまり工夫しないで「教える」ということだけ考えてしまうと、英語が嫌いな生徒はなおさら嫌いになります。
笑顔、明るさ、優しさ、わかりやすさ、親身な姿勢などなど、自分の個性に合わせて、生徒のことを考えて教えることは大切です。それとともに、厳しさ、正確さ、丁寧さなどなども大切です。一人ひとり、教師も生徒も違いますから、正しい一つの答えはないですが、Kさんは教師としてとてもいい面をもっていると思います。
その点から、いくつか指摘したいと思います。英語はとても自然でよいと思いますが、少し雑な面が目立ちました。低学年になればなるほど、文法、語彙、発音については気をつける必要があります。特に、配布資料や板書などには注意する必要があります。初学者用の教材をよく見ると、発音や語彙や文法は、歌でも、基本的な表現でも、よく考えられています。それがゲームであっても、ゲームの目的にもよりますが、もし誤ったまま英語を使っているとそれが定着してしまいます。気をつけましょう。
もう一つは、現在の学習指導要領は、中学生から4技能のバランス良い活動を推進しています。話すだけではなく、読む、聞く、書くも大切です。ゲームの場合もできればそのことを考慮しながら授業を組み立てましょう。その際には、ワークシートなども工夫することです。時間をきちんと取れば、それができると思うので、教育実習などではぜひこれを機会にもっと丁寧に工夫を試みてください。いい授業ができると思います。
模擬授業15
Mさんは、高校1年生の英語授業でした。高校生になると単に文法や語句などの学習ではあまり面白みがありません。教科書の内容も様々です。ただ読んで訳して文法の説明をして、テストではあまりよい授業とは言えないし、工夫もない授業です。それに対して、Mさんは、とてもいい導入の仕方をしました。考え方は良かったと思います。その考え方を大事にしてください。
指導案を見ると、実際に指導案どうりにやるとうまくいかないと思います。Information gapの活動も、もっと生徒自身の意見を引きだすような質問がよいと思いました。単に教科書内容だけではつまらないかもしれません。正解だけを求める質問ではなく、考えさせる質問を工夫して、食文化を考える機会を提供すると良かったかなと思います。
扱った教材は少し内容の濃いもので、実際の高校の授業では文法訳読が多いかも知れませんが、Mさんが試みたアプローチはぜひやってもらいたいアプローチです。ただ問題は、活動の前の練習の段階をどうするかで決まります。英語を使う雰囲気、英語をうまく使えるための準備、活動を支援する様々な工夫、活動の手順などです。それから、活動後の全体での共有をどうするか、活動後のまとめと評価をどうするかなども大切です。
Mさんも、Kさんとは違い、生徒に信頼される教え方をしました。また、指導に対する考え方が、よいと思いました。どう指導するかは、生徒のことをどれだけ考えられるかです。目の前の生徒に何をどう教えたいのか、英語の何ができるようになることを望むのかなど、真剣に考えられると、いい先生になると思います。
模擬授業16
SUさんは、すでに教育実習を終えているので、上手に授業を組み立てたと思います。準備も細かいところまでよく工夫していました。ぜひ先生になってもらいたいと思いました。教師にはいろいろなタイプがあって、どれがもっともよい先生かは決められないと思います。が、SUさんは、生徒の細かい点まで指導についてケアができる先生のような感じを持ちました。KさんともMさんとも違った個性です。
教師という仕事は、最近ではあまり魅力のある仕事ではないようですが、いつまでの若い人と接することができ、生徒の成長に影響を与えることができるやりがいのある仕事だと思っています。お金や形になるものではないですが、落ち着いて、自分自身の探求もできる仕事です。忙しいと言われますが、教師は研究することも仕事です。言語や文学をもっと探求したい人は職業の選択肢として選んでも悪いことはありません。SUさんも将来は考えてもよいのではないでしょうか?いい先生になると思います。
授業はとても良かったので、特にないですが、ちょっと盛り沢山で、50分を考えた場合、おそらく指導案に用意された活動がメインなので、授業で実施した活動は、そのメインの活動の練習となる活動という気がします。50分という授業を考えると、warm up review oral introduction of new words, phrases & grammar points, reading and understanding the text, the task for the grammar points, and the speech activities using the grammar points となるのでないかと思います。
しかし、丁寧な教え方をしていて、準備をよくしてあります。生徒はSUさんのような先生に教えてもらうと、それほど道は外れないでしょう。
今回は、3人ともそれぞれの個性にあった授業で面白かったです。ありがとう。いつも通り乱筆乱文ご容赦ください。
次回、最終回、期待してます。