2011年11月29日火曜日

模擬授業3回目を終えて

模擬授業をすることの意義をもう一度考えてみましょう。

人は自分で気づかないかぎり変わりません。いくら授業をしても、見ても、話し合っても、自分が変わらないかぎり、同じことをくり返します。基本的には楽をしたいし、自分の好みがあるし、ビリーフ(自分が強く正しいと信じていること)があります。
模擬授業は、どのような視点で授業を考えているかが、大切だと思っています。私は自分で自分なりに、この模擬授業の機会を利用して考えています。いつもどのような授業を見ても考えさせられます。

授業を終えたあとに話し合う時間がたくさんあるといいですね。

さて、コメントです。評価ではありません。

K先生の授業
いい感じでしたね。慣れている感じがしました。たぶん教えた経験があると思います。落ち着いて生徒が勉強できます。指示も的確でした。指導案もよく書かれていて何をするかがよく分かります。ちょっとたくさん盛り込み過ぎた印象がありました。生徒がついてこられるかがカギです。競争もありました。生徒同士がゲーム感覚で競うのは授業を盛り上げるし、生徒の学習動機を高めます。ちょっと気になったのは、生徒が発話する前の練習が少し少なかったことです。もう少し、「口慣らし」的な練習をすれば活動はそれぞれうまくいくだろうと思いました。生徒一人ひとりが見えるようになればほぼ問題なくよい授業ができると思います。たぶん自分でも分かっていると思いますが、何か一つ大事なことを掴むと生徒にとってはかけがえのないいい先生になると思います。

S先生の授業
やはり英語の授業は、英語のコミュニケーション能力の育成を心がけたほうがいいと思いました。文法も確かに大切です。ていねいに文法のルールを理解させることも重要です。しかし、ちょっと考えてみると、本当にそれが多くの生徒が英語の授業に望んでいることかなと思いました。S先生のような授業は実際にはたくさん行なわれています。生徒のニーズがあるからです。それはそれとして、何か別のやり方はないものでしょうか?私は授業を見ながらそれを考えていました。現在完了の継続と完了の違いはそれほど重要でしょうか?現在完了の文をどう理解しどう使うかが大切なのではないでしょうか?S先生はその点をしっかりと考えるといい先生になると思います。文法の質問に熱心に答えようとする姿勢が真摯でした。これは教師としてもっとも大切なことです。

G先生の授業
おもしろい授業でした。やりたいことがたくさんある、教えたいことがたくさんある、できることもたくさんある、が、なんとなくまとまらなかったという授業でしょうか?方向性としてはとてもいいと思います。先生の意欲が伝わってきました。模擬授業が終った後、「英語ですべて授業をすればよかったのに」とG先生に言いました。「中学生だから分からないかもしれない」という答えでした。おそらく、そこがポイントだと思います。ひょっとするとやり方によってはこどもの方が理解して吸収するのが早いかもしれません。感性が豊ですから、英語だけでもけっこう分かるし、刺激を受けると考えられます。それと日本語のサポートをどうつなげるかがカギですね。G先生は、先生としてよい雰囲気を持っています。それがまた悩みの種かもしれません。一見するとまとまらない授業でしたが、やろうとしていることがよく分かりました。熱心に考えた成果です。それは無駄にはなりません。

本日も勉強になりました。K先生、S先生、G先生のそれぞれが自分なりに考えて授業をしました。どれがよいとか、どれがわるいという問題ではありません。たぶん、何も考えないで体験していると気づかないことがたくさんあったように思います。「大切なことは見えない」ですね。「見ようとしないと見えない」1人で見ようとしても見えない。

いままで授業をした先生で、楽しんだ先生はきっと先生には向いていると思います。ただなんとなく授業した人は少し考えたほうがよいです。授業観察した人も、生徒役の人もその瞬間を楽しむことが大切だとつくづく思いました。また期待しましょう。

誤字脱字、意味不明はご容赦ください。



2011年11月23日水曜日

模擬授業2回目を終えて

授業というのは、おもしろいものです。場所や人が変わると変わるし、同じものはありません。演劇に例える人もいますが、演劇でもありません。やはり、授業なんですね。授業の中の「ことば」についても、人によって考え方がちがいます。大きくは、日本語か英語か?ということがあります。名前の呼び方、板書のしかた、説明のしかた、指示のしかた、一人に話すか全体に話すか、などなど、考えると悩んでしまいます。おそらく、正解はないので、自分で見つけるしかありません。しかし、その際に大切なことは、やはり、科学的な視点で見ることでしょう。勝手な、独りよがりの考え方は、生徒を不幸にします。

Y2先生
私は後にいて耳が悪いせいか、BGMの「We are the World」が最初なんだかわからなかったのですが、携帯から流れる音楽でちょうどよかったのかなと思いましたが、いまだに、音楽の利用方法には考えさせられます。Y2先生は、先生に向いていると思いました。いくつかミスがありますが、授業をする姿勢がいいと思いました。たとえば、「I have a secret information.」という言い方がよかったです。生徒の関心をまず引きつけないと何もはじまらないからです。ちょっとした工夫はけっこう大切です。Y2先生の授業を見て、きちんと教えることとちょっとしたアイディアがいい授業につながるかと思いました。

F先生
仮定法過去完了という文法事項に焦点を当てた授業でした。文法項目に焦点を当てるのは当然のように思い込んでしまいますが、そんなことはありません。文化理解や考え方、内容や知識に焦点を当ててもかまわないと思います。生徒にすべてを教えるのは無理です。生徒の学習を促すことが教師の大きな役割です。F先生の授業を見てあらためてそんなことを考えました。仮定法過去完了はプロダクションまで持って行く必要はおそらくないでしょう。理解できる程度でよかったと思います。それよりも教科書の題材がとてもおもしろい内容なのでそれを英語で展開してもよかったかもしれません。でも、F先生のチャレンジ精神がよいと思いました。明るくて生徒がその気になるかもしれません。

S先生
指導の流れをよく考えています。細かいことまでよく気にしていて、気配りがあります。少し分かりにくかったのが、becauseが復習項目か新出項目かです。新出項目とするならば、既出項目のwhenと関連させることが必要です。教えてみて、その点は気づいたはずです。それからコミュニケーション活動を取り入れようとする姿勢がよく分かりました。とてもいいです。けっこうむずかしいということが分かったのではないでしょうか?S先生は実際に授業を重ねていくときっとどんどん上手になりますね。そのときに大切なことは、生徒がいま何につまずいているかをよく見ることだと思います。

(指導案について)
授業が終ったあとに、指導案の書き方について聞かれました。指導案の書き方は決まっているわけではありません。いつの間にか書き方が同じようになっていますが、指導案に含まれる大切なポイントは、目標(ねらい)と指導の流れです。それに付随して、教材、教具、生徒、教室環境などの情報が入ります。指導案は自分が授業するためのメモです。教育実習の際は、それを指導者に分かるように示す必要があります。そのために「型」ができています。それは各地域や各学校の伝統のようなものがあります。教育実習に行った際にその「型」に従って書けばよいのです。

ポイントは、自分が授業で「何をどう教えるのか」を分かるように記述することです。日本語でも英語でも同じです。


2011年11月16日水曜日

模擬授業1回目を終えて

模擬授業1回目を終えて

ありがとうございました。授業はやればやるほどよいと思います。が、一度うまく行っても、また同じようにうまく行くかというとそうはならないことが多いようです。

また、これがよいということははっきりとは言えないと考えています。一人ひとりの受け取り方が違うからです。ですから、人にダメだしをされても、決してくじけないことが大切です。それでは次にどうするかを考えることです。同じことを何回もやっていては進歩はありません。

教師が授業でする行動は様々に例えられますが、一人ひとりが違った考えを持っていてよいと考えます。正解はありません。その授業で「今日はよかった!」という生徒の声がすべてかもしれませんが、10年後に「先生に教えてもらってよかった!」と言われることもあるかもしれません。どちらもありですね。

みなさんで考えましょう。

さて、1回目の授業者に対してコメントします。評価ではありません。誤解なく。

W先生
中学校2年生の授業。実際の授業場面をよく理解した授業だと思います。生徒のことがよく見えていて、たぶんW先生はいい先生になります。保証します。なぜかというと、生徒のことをよく考えているからです。生徒の目線に立てるということでしょうか。授業は、生徒があって成立します。受験ということになれば文法などの指導も大切かもしれません。日本語も大事でしょう。明日からアメリカ行くとなれば、会話が大切になるかもしれません。教師は基本的に生徒のニーズに応える必要があります。では、生徒の本当のニーズは何でしょうか?W先生がその点をしっかりと考えれば、間違いなくGreat Teacherです。

Y先生
高校1年生の授業。語彙に焦点を当てた活気のある授業でねらいはよいと思いました。ちょっと体調がよくなかったので、マスクをしての授業でした。実際の授業でマスクをして授業をするとどうでしょうか?おそらく生徒は聞き取りにくいでしょうね。その際はゆっくり話すことも大切かなと思いました。でも、Y先生は、活動的でよかったですね。活気が出ます。ちょっとタスクの導入のしかたが乱暴で、実際は混乱する可能性がありますが、力技で行けるかもしれません。アイディアや語彙指導に関する考え方は教師に向いていると思います。

M先生
中学2年生の授業。比較を扱った。ていねいに教えていたのが印象的でした。絵など自分で作ったものを用意すると生徒は本当に喜びます。日本の授業というのは情緒的な部分が大きく、生徒はそれによって左右されます。先生がそれを見せるということは基本です。「私はあなたたちのことを考えてるよ」というようなことは、嫌がる風潮もありますが、人間はやはりそういうことを求めていると思います。その点、M先生は授業の最初から生徒を心をつかみました。しかし、英語を使う場面を工夫することが大切だと思いました。

英語を使う場面を工夫することは、W先生、Y先生、M先生の3人に共通することで、授業のときも言いましたが、やはり、コミュニケーション活動を演出することが大切だと思います。何も教師が準備しなくても生徒がコミュニケーションできれば問題ありませんが、何か「手立て」(サポート)をしなければうまく行きません。

PPP(Presentation - Practice - Production) はいつも基本です。

あともう一つ大切な点は、「生徒は何をしていたか?」です。

生徒は授業で「英語をどのくらい使ったでしょうか?どのくらい練習したでしょうか?どのくらい考えたでしょうか?」授業は先生のためではなく、生徒のためなので、その点をもっとみなさんで考えましょう。

「説明したら、分かる」と思ってはいけないでしょう。「分かった?何か質問は?いいよね。次回テストするから勉強しておきなさい」では、よい指導とは言えないかもしれません。

次回も楽しみですね。では。

乱筆乱文お許しください。