2012年11月25日日曜日

模擬授業第2回目

5 KM先生の授業

中学校3年生の授業でした。選んだ場所は、Speaking活動です。
指導案は、自分が話す言葉をていねいに書いてありました。とてもよいことだと思います。手順もよく検討されていたと思います。実際の授業もほぼ自分の計画のとおりに進行できたのではないでしょうか?どのようなときもこのようなていねいさは大切です。

問題は、ここでは何を指導するのか?という目標の明確さと、授業全体の構成です。

Favorite foodsの活動がありました。この活動自体にあまり問題はないと思います。これはこれで楽しい活動ですが、実際の中学校3年生では、この活動はその次の活動とどうつながるのかを「ていねい」に考える必要があります。

教科書の構成からすると、ここは、教科書で示されている対話の場面をほぼそのまま活動することが基本です。基本表現は、

Would you like some more?
-- Yes, please. / No, thank you.

です。活動の手順も示されています。ほぼ指示どおりに行なえば問題ないでしょう。

が、それでは、「工夫」が足りません。そこで教師は考えなければいけません。KM先生は、この教科書の内容の導入にあたり、せっかくのfavorite foodsの活動とは別に、語句の導入、教科書を読む、訳すという活動をして、教科書の活動へと展開することを考えていました。

ここは、教科書でも示している通り、訳すことは必要ありません。speakingです。ということは、favorite foodsの活動を、Would you like some more? の活動と結びつけて英語でどんどんとspeakingの活動をすることが自然です。

50分という授業時間は、けっこう短いです。すべての活動が結びつくように考えなければいけません。無駄なことをしている時間を作ってはいけません。

ただ、KM先生は「工夫」をしました。ていねいに考えた結果、教科書の語句や目標となる英文を「教えよう」として「説明しよう」としてしまいました。学習というのは、「学び」の場をつくることです。疑問を持たせることです。そこを理解すると、この授業はよい授業になるはずです。ていねいさは教師としてはもっとも大切です。

6 IM先生の授業

中学校3年生の授業でした。IM先生のまじめさが出ていました。すこし緊張していたようですが、真摯な姿勢がよかったと思います。タスクは発想としてはよいと思います。生徒がペアで活動することはとても大切です。辞書も実際に用意していたそうですから、それを提示して授業をすることが大切です。

ただ、実際には、うまく行きません。中学生はおそらくできないと思います。うまくいくためには、ていねいな準備と手順が大切です。

見本を見せて、練習して、必要な語句も用意して、タスクをします。いきなり、「はいやってください」では、多くの生徒はできないでしょう。

手順はとても重要です。このセクションの場合は、語句の指導からきちんと入る必要があります。

用意されたワークシートはよく作られていましたが、中学校3年生にはもっとポイントをしぼったワークシートが必要です。また、このセクションの指導目標を明確にする必要があります。ここでは、

文法は、分詞の使い方 です。
語句は、electronic  dictionary  against   land    below   elephant   です。

それまでに習っていることはきちんと確認したでしょうか?ハンドアウトを見ると、それがごちゃごちゃになっています。これでは生徒は混乱してしまいます。

私が授業をするとしたら、

あいさつ 
復習
新出語句を使って辞書について導入
文法の導入(理解→練習→確認→応用)
教科書のクイズ
ダイアログを利用しながら、辞書についてやりとりをする
what you mean の理解
語句と文法の確認をし、ノートを取る
まとめ

というような手順になります。一人で考えないで、相談したほうがよいでしょう。いろいろな人にいろいろ意見を聞くとアイディアが湧いて、辞書を出し忘れることもないでしょう。

工夫していることはよく分かります。準備もよくしてあると思います。しかし、もう少し基本に立ち返ることが大切です。「生徒は何を習っていて、これから何を習うのか」ということです。それがうまくできると、この授業もとてもいい内容の授業となるでしょう。先生を目指して努力してください。視点を広げると、いい先生になると思います。

7 TS先生の授業

高校1年生の授業です。指導案に示されたねらいは明確でよいと思います。ただ、文型の練習は何の文型なのか指導案では分かりません。これは問題です。指導案はもうすこしていねいに書いたほうがよいでしょう。

しかし、授業自体は工夫されていたと思います。身近な題材を持って来るということはとてもよいことで、生徒の関心を引きます。授業で大切な点は、生徒の興味関心を刺激して「学ぶ」気持ちにさせることです。それがTS先生の授業の最初の部分にはあったように思います。

ペアワークは、他の授業でもそうですが、大学生を相手に授業をするということを忘れて、高校1年生を教えるということを想定して考えることができるかどうかが大切です。やはり、高校1年生でも、ある程度教師が明確に会話のパタンを見せなければ安心してできません。対話のパタンが理解できたら、練習をすることです。

Which country would you like to visit?  
I would like to visit Thailand.
Why? Why do you want to go to Thailand?
I would like to see kickboxing.
(これを先生が見せて、理解したら、生徒に練習させて、その後考える時間を置いて、ペアワークを始めます。)

これがパタンです。

その他、国のリストや理由の例をある程度示しておく必要があります。

このような準備をして、始めてうまく行きます。大学生でもそれをしなければできない場合もあります。これが現実です。このような準備を怠る授業はうまく行きません。

ただ、この授業の場合、教科書の内容に入る必要があります。そのペアワークが教科書の内容と関連する必要があります。

私が授業をするとしたら、私がJiになって教科書の内容を絵や写真を使って、生徒とやりとりしながら説明します。その中で語句なども理解できるようにします。

たとえば、

How do you say こんにちわ in English?
Hello. Hi. Good day.
Do you know about this country, Thailand? (地図を見せて)
I like Thailand. This is Ji from Thailand. Ji explains this country to you. Listen, please.
Sawadee. Hello. My name is Ji. I live in Thailand. I am from Thailand. Our country is 'the land of Freedom.' Freedom means to be free. Our country is free. Do you like freedom? Do you feel free?

.....

など。こうすると、教科書の内容を会話の中で導入することができます。生徒が分からないところがあったら、あとで日本語で説明します。内容が分かってしまえば、後は、生徒がきちんとその内容を発話できるための練習を工夫します。

説明したり、訳したりする時間ができるかぎりしないようにします。もちろん、生徒が分からなければ説明します。

いきなり、音読や黙読はあまり意味がないのではないでしょうか。

TS先生のワークシートはおもしろいと思いました。あれを使って英語で導入するといいのではないかと思いました。あのワークシートをただ説明したり、訳したりするのは、面白くありません。リスニングをして穴埋めするのも面白くありません。

TS先生はいろいろな工夫をしようとしました。とてもいいことです。その工夫が大切です。間違いもあるかもしれません。うまく行かないこともあるかもしれません。しかし、よいと思います。ぜひ先生になってもらいたいと思いました。

ありがとう。乱筆乱文思い違いはごめんなさい。



0 件のコメント:

コメントを投稿