年明け早々でこの授業もそろそろ終わりです。模擬授業はこれがさいごとなりました。今回ははじめての試みでグループで小授業を行いました。回数は多くできましたが、さてどうだったでしょうか?みなさんの振り返り(reflection)に期待します。
さて、さいごの私の感想としてのメモです。推敲せずに書いてます。誤解や文章のおかしなところはご容赦ください。みなさんの参考になればと思い、思ったことをそのまま書いてます。失礼があるかもしれませんが、他意はありません。率直な気持ちです。
20 OS先生の授業
中学校1年生の授業でした。やはり中学校1年生をイメージして授業というのはむずかしいのですね。目の前は大人ですから。これが模擬授業の限界です。OS先生はていねいに教えようとしてました。とてもいいことだと思います。授業案でイメージしたことと実際に教えたこととはだいぶ違ったのではないでしょうか?生徒ととのやりとりがあまりうまくできませんでした。もっと生徒とコミュニケーションを英語でとりながら進めたいと思います。
教科書教材から離れる必要はない
私の指導がたぶんいけなかったのでしょう。教科書と関係のない説明や活動が模擬授業で展開されました。もっと教科書内容と関連して授業をすればよいと思いました。サンフランシスコの学校を紹介するビデオを作成するという設定です。
私がこの課を教えるとしたら、最初のウオームアップは、サンフランシスコです。背景を考えて、Nancy, Mie, Binが出てきますから、Who's 〜?はそこから導入すればよいのではないでしょうか?また、新出語句を理解しないで、音読は無理です。
実際の授業で教えるポイントの基本は、
語句
文法
発音
です。これを生徒がきちんと理解して、生徒が、聞き、話し、読み、書く、ことができることが、授業成立の必要条件です。
OS先生の良さは真摯な姿勢です。私はそれだけでも教師としての資質は十分だと思います。もっと真摯に研究してください。そうすればよい先生になるでしょう。期待してます。
21 TY先生の授業
TY先生は、中学2年生を対象として授業をしました。代名詞のoneの理解にポイントを置いた授業です。おもしろい試みでした。文法指導に焦点を当てる場合は、教科書や文法書で使われている表現を使うことが安全です。自分で作成した表現だと思わぬミスをすることがあります。また、少し不自然になったり、生徒にとって分かりづらい説明になることがあります。
oneやonesは談話の中で使われる表現ですから、あえて無理に取り上げないほうが私はよいと思います。文章の中で出て来たときにちょっと説明を加える程度でよいでしょう。実際に自分で使う場合は、置き換える元の語句をそのまま使ってもコミュニケーション上は支障ないので、実際にはあまりくどくど言う必要はないでしょう。また、書く際に同じ言葉を何回も使っているときに、さりげなく、こういうときは同じ語句を使わないで、one (ones)で言えるということを、その場面で生徒に指導すると効果的だと思います。
教科書の構成が今一分からないのでなんとも言えませんが、この教材も教科書内容にそってきちんと教えたほうが生徒には親切です。内容が濃いので教科書から離れると生徒には厳しくなるでしょう。OS先生の欄で書きましたが、やはり基本に忠実に教えることを心がけましょう。
TY先生もsteadyに教えていました。生徒は安心して授業を受けられると思います。どちらかと言えば指導案にあったfolksongのところを模擬授業で展開したほうが勉強になったかもしれません。授業はアイディアですが、きちんと教えようとする姿勢が一番です。期待しています。
22 OY先生の授業
教えるということを前向きに考えていてよい印象を持ちました。ぜひ教師として教壇に立ってもらいたいですね。高校1年生の授業です。ウオームアップもよい感じで授業に入れたと思います。注意したい点は、授業は意外に短いものでやることがたくさんあります。ウオームアップはできるならばその授業に関連させた内容とすると、次の復習や導入にすんなりと入れます。
この課は、Cultureですからその話題としたいところです。Before you readに関連させて授業に入り、Before you readをさらっと済ませて本文に入るのが流れです。本文の内容はけっこう面白いので、文化的な違いを意識させ、もっと様々な文化的な違いを気づかせる工夫をすると面白い授業になると思います。Before you readに1時間取るとすると、もっと授業準備をして多くの例を考えて、本文にもつながるようにしないと時間が足りないでしょう。
最初に、What does 'culture' mean?という質問をしていました。これは本当はかなり深い質問です。What do you say 'culture' in Japanese?ならば、「文化」でよいでしょうが。でもよい質問ですね。Culture is different in countries or people, ...などと答えますか?高校1年生ならばこのくらいの問題意識を持ってもよいかもしれません。これをなんとか英語で生徒に考えさせるとCLILですね。
OY先生はいろいろと工夫しようとする姿勢があってよいと思います。生徒はそういう先生にはついていきます。刺激も受けます。期待しています。
23 TY先生の授業
忘れ物をしたり多少疲れていたのかなと思います。あるいは、忙しいのか。申し訳ないが、ちょっと乱暴だったかもしれません。授業は丁寧にすることが大切です。また、せっかくの模擬授業なので自分にとっての練習となるような展開とすべきでしょう。課題を与えて生徒にやらせて、それを発表では授業の練習にはなりませんね。
それでも授業の準備や工夫はしてあったので、これはよいと思います。アイディアはあると思います。資質としては問題ないでしょう。問題は、たぶん予行練習をまったくやっていないということだと思います。教育実習ではそれは危険なので、必ずやってください。もちろん慣れてくればすべてやる必要はありませんが、メインのところは絶対にシミュレーションをしておかなければいけません。いままでその場になんとかなるという経験をしているとしたら、失敗を自分で気づいていないだけです。
対象生徒は中学校3年生ですから、ねらい(指導案には5つ:多すぎ)をしぼって、生徒が達成できる具体的なものとしないと授業は生徒にとってわかりにくいものになります。模擬授業の展開は大学生でもむずかしい展開です。次の基本を忘れないでください。
Presentation(教師が見本・手本・例などを示して、生徒に理解してもらう)
Practice(理解したことを生徒が練習してできるようにする)
Production(練習したことをもとに自分なりに工夫して応用する)
TY先生は人柄がよく、生徒も近づきやすいタイプの人です。アイディアもあります。教師となっても十分やっていけます。自分なりにトピックを考えて、英文も作り、準備する姿勢はとてもいいです。ただ、教科書教材をきちんと教えることも大切です。基本を大切にして、工夫をして、よい授業をするためには、第3者にアドバイスをもらうことです。がんばってください。
24 HS先生の授業
HS先生は、明るく授業ができていました。その姿勢は生徒を授業に引きつけるにはとても大切です。何か生徒のために面白いことをしてあげようという気持ちをいつも持って、工夫していけば、よい教師となると思います。ぜひ教職を目指していただきたいですね。
ただいくつか課題があります。HS先生だけではありません。他の人にも言えることですが、授業展開の一つ一つの活動がどう目標を関連するのかをもう少し考えてほしいと思います。たとえば、最初のジェスチャーゲームですが、手話とどう関連するのか?ただ眠い生徒を起こすだけでは非効率的で、無駄な時間となるかもしれません。拍手が英語の手話ではどのような意味を持つのか?などという授業準備も必要かもしれません。
それから受動態だけを取り上げて、教科書内容と関係ないことを教えるのは、生徒にとってはかわいそうです。中学校3年生は受験を控えているので、教える内容やペースも実はけっこう厳しいのです。できるかぎり効率よく教えていかないといけません。ここではやはり教科書で使われている例文を基本に学習するほうがよいでしょう。
Badman punches Superman.
Superman is punched by Badman.
というのはおもしろい例文ですが、状況とするとちょっとむずかしい気がします。これは両方とも、そのような出来事の事実を表しているので、ハンドアウトのような状況では、過去時制を使う必要がでてきます。単に受動態を理解してもらう場合でも、例文を提示する場合は、自然かどうかをちょっと考えてください。実際は、前後関係があって、受動態を使うかどうかは決まるので、教科書の中で、あるいは、ある状況のもとで提示したほうがよいでしょう。
授業は何も文法にばかり焦点をしぼる必要はありません。教科書内容のsign languageの内容にそってきちんと教えればそれでよいと思います。教科書のテキストを再度よく見てください。その際にどのように工夫するかが教師の技量です。
HS先生は、先生としては適任です。また、授業準備をよく考えています。その際に人の意見も聞いたほうがよいでしょう。教育実習ではいろいろな人に相談して確認して授業をしてください。そうすればすべての授業はうまく行くでしょう。また生徒も大喜びです。
さて、これですべて終わりました。模擬授業が終わった。さいごのレポートを仕上げた。はい、終わりとはなりません。その点を誤解しないようにみなさんには期待します。私は、模擬授業では評価しないと言いました。失敗したってよいと言いました。その通りです。私が出す評価は私の評価です。みなさんの自己評価は違います。教育実習に行き、採用試験を受けて、教師となる、というところまで視野に入れる必要があります。単位認定だけならばいますぐこの授業は辞退したほうがよいと思います。
さいごに、今回の模擬授業の方式は失敗したかもしれませんが、私自身はずいぶん勉強になりました。みなさんから様々なことを教えられました。ありがとう。来週みなさんで総復習しましょう。
では。
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