いよいよ模擬授業の開始です。いつもどんな授業をみなさんがしてくれるのか楽しみにしています。よろしくお願いします。よい時間としましょう。
目的は、「授業を考える」です。それぞれの視点で授業を考えましょう。それが最終レポートにも反映されることが大切です。授業をする人、授業を受ける人、その授業を観察する人の3つの視点で、何をどう考えるか、どう省察 (reflection)するか、あるいは、他の人の考え方と自分の考え方を照らし合わせて考えることができるようになることを目標としています。このようなことは、私は教えることはできません。みなさん自身が見つけることです。教師を目指し、よい教師となろうとする人は、そうであってほしいと思う訳です。
さて、このブログは、授業のときはなかなか言えないことを、私の個人の感想として述べる場所です。一応、授業をした人は参考にしてください。合っていることもあれば、会っていないこともあるでしょう。私も推敲しないで、そのまま書きます。誤字脱字などは許してください。
一つ指導案について質問があったので、補足しておきます。指導案の書き方は別にきまりがありません。こうでなければいけないということはありません。ただし、授業の際に言ったように、やはりどのような授業をするのかわかるように書いてください。特に、生徒の活動です。「大きな声で音読する」だけではわかりません。最低でも、どのように音読するのかは、必要です。「新語を導入する」とあれば、どれば新語ですか?などなど。ある程度実際に授業を想定して指導案を書いてください。それはみなさんにとっては必ず役立つことです。「20分やればいいだから、そこだけ考えて、あとは適当に」とは考えないでください。お願いです。
では、感想です。
1 K.S先生の授業
授業の際も言いましたが、先生になったらきっと生徒には慕われる先生になることは間違いないでしょう。いい資質を持っています。理由は、なんとか生徒の興味を引こうと努力していることです。思った通りできたかどうかは別にして、アイディアがよいです。それはよく伝わりました。ぜひ、もっともっと深く考えて教材研究をして授業に臨むようにすれば、よい授業ができるでしょう。
トップバッターということもあり、雰囲気を作るのにたいへんだったと思います。これはKS先生だけの問題ではありません。しかし、対象となる生徒はいつも違うので、思ったようにいかなかったのはなぜだろうと考えてください。大きな問題は、おそらくシミュレーションが足りなかったことです。つまり準備不足です。パワーポイントを使うとすると、提示のしかた、文字の大きさ、提示した際の説明、指示、それを提示した際の生徒に対する問いかけなど、やはり、基本的なことの想定がうまくできていませんでした。結局、生徒の反応が今ひとつ盛り上がらなかった原因は、やはり、生徒とのやりとり(interaction)がうまくできなかったことです。
英語の授業の良し悪しは、言語活動あるいはコミュニケーション活動がうまくできたかどうかです。大学生相手だと指示が曖昧でもなんとかなってしまいますが、高校1年生ではそうはいかないでしょう。高校1年生を想定して「ていねい」な指導が大切です。
教科書の内容に焦点を当てて活動を展開したことは、私はよいと思います。文法に焦点を当てずに、Couldを多用して生徒に活動を促したことはとてもよいことです。新語の導入もとてもい考えです。しかし、授業ではやはり間違いをできる限りしないことです。そのためには、だれかにチェックしてもらうことが必要です。信頼できる人にチェックしてもらうことです。ワークシートに間違いがあると生徒からの信頼を失います。これは気をつけてください。活動も同様です。「コミュニケーション活動となっているかどうか?」をいつも考えてください。
あれこれと指摘するとキリがありませんが、でも、よかったです。その調子で研究してください。人間は間違うのは当たり前です。しかし、間違いをずっと続ければ進歩はありません。人に質問して、意見を聴いて、自分の知識や考えが違っていれば、素直に直すことができるかどうかがカギです。自分を変える必要はありません。とてもよい資質を持っていますから、そのまま進んでください。しかし、人の意見も聴きましょう。
一つ思うことは、やはり「同性愛」まで持っていくのはちょっと無理があるかなと私は思います。しかし、逆にそれがKS先生の良さだと思います。考えてください。トップバッターありがとう!面白かったです。
2. TK先生の模擬授業
TK先生は教え方はうまいと思います。生徒とのやりとりもうまいし、コミュニケーション能力もあるようです。教師としては大切な要素を持っています。声も明るいし、はっきりとしていました。生徒一人ひとりにも目が向いていました。とてもよいと思います。たぶん、教育実習でも、実際に教師になってもうまくやっていけるでしょう。
問題は、やはり準備の不足です。コンビニエンスストアの成功と、自分の夢の成功とを結びつけることは、やはり無理があります。内容に焦点を当てるならば、コンビニエンスストアのことです。ラグビーのことを取り上げることはトピックとしては面白いですが、教科書の内容とはかけ離れてしまいます。ワークシートは、もう少していねいに、語句や例を示し、PPPの手順をきちんとすべきでしょう。
教師が、英語で見本を示し(presentation)、練習をして(practice)、実際に自分たちで作成する(production)をする。指導案を見ただけでは、そのあたりが不明確で大雑把でした。実際の授業ではちょっとうまくいかないと思います。その点について、よく考えてみてください。
あくまで授業なので、生徒が何を学ぶのかを考えることがまず第1です。内容に焦点を当てるのか、文法に焦点を当てるのか、あるいは文化的なことに焦点を当てるのか、など視点をしっかりとすることです。英語では、4技能を総合して活動することが期待されています。書くことももちろん大切ですが、書くことの指導は思うほど簡単ではありません。そのための教材研究は他の活動の何倍も準備しておく必要があります。その点についても考えてください。
あれこれと述べましたが、TK先生もとても魅力のある先生になることは間違いありません。しかし、よい先生になるためには、やはりもう少し教材を理解して、準備をしてください。その場でなんとかなるは危険です。それよりも、教材の理解と教えることの目標を間違えてしまうと生徒にとっては不幸です。教科書を使うということは、その言語材料の指導が基本です。その先に生徒の興味関心でしょう。手を抜けば手を抜いただけの結果しか得られないと思います。
期待してます!ぜひしっかりと研究してください。ありがとう。
乱筆乱文はご容赦ください。次回楽しみにしています。
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