まず指導案は、指導案テンプレートをこのページに貼り付けておきました。ちょっと簡潔すぎたのと、説明が不足したようです。次のことを考えて作成してください。
- 必ずしも指導案テンプレートにすべて従う必要はありません。「指導案はこのように書かなければいけない」ということはありません。
- 指導案は、1のことを考えて、指導案を見たら、どんな授業になるのかわかるように書いてください。教師の指示、生徒の発話、活動内容、言語材料、評価方法など。
- 英語で書く必要はありません。(もちろん書いても良いですが)
- 一応英語で授業をすることを念頭にして、指導案には英語使用の例を具体的に書いてください。
- 指導案は、教育実習の研究授業を意識しての練習です。不明な点があれば質問してください。
授業は、やはり「コミュニケーション能力の育成」で、「英語の授業は英語で授業をする」という方針を理解して展開してください。
では、コメントです。
2 模擬授業2
U先生は、中学校2年生の授業をしました。自分では文法を中心とした授業を受けたことがないということで、U先生がイメージした文法学習の活動を模擬授業で選んだようです。英語はおそらく問題なく、美声でよく通る声ですので、中学生に話すときは、少し明確にゆっくりと話すとよいでしょう。指導案については上記の通りです。今後よく学習してください。
50分のうちどこを模擬授業とするかで少し悩んだようです。いくつかの活動をスキップして、「ここはこのように展開したと仮定して」ということで指導案のある活動を選んで模擬授業として展開しました。これは、意外と難しく、教育実習での実際の授業ではそうはいかないことと、授業は流れなので、やはりある部分を通してやった方が授業の流れは掴みやすいでしょう。
大学で行う模擬授業はプレゼンテーションとは違います。やはり、重要な課題は生徒とのやりとり(interaction)です。プレゼンテーションとなると、ただ話し、説明すればよいなってしまいます。実際に展開はそうなってしまいました。これは、指導案を考える上で、生徒の学習活動や言語活動を具体的にどうするかを想定すれば、一人で一方的に話すということはなくなると思います。
文法の指導にこだわったということなので、文法指導について触れます。Grammar teachingは英語教育ではやはり最も重要な指導です。が、U先生は文法指導は、塾とか受験指導とか一般に市販されている学習文法書からくる「思い込み」が強いのではないでしょうか?現在の主流は、前のブログでも触れましたが、CLTの枠組みで実施されるgrammar teachingです。接続詞とは?という説明ではなく、接続詞はどのように使われ、どう使うかということを、PPPで展開することが伝統的なCLTの指導法です。
チャレンジするということであれば、このような展開を頭において、文法指導を、文法理解が実践的に進むような活動にして、考えるべきだろうと思います。学習文法書などで説明されていることはまちがってはいませんが、目の前に中学生や高校生がいたときには、いかにわかりやすく指導するかが大切です。説明や文法ドリルだけでは必ずしもわかりやすいとは限りません。コミュニケーションの場面を想定して、実際に使用される場面を提供することにより、理解は促進されます。
英語授業は、「教える、説明する、問題をやる」と考えると、あまり面白い授業にはなりません。生徒が喜ぶのは、英語を使ってコミュニケーションすることです。ごく普通の公立学校の生徒は英語に触れることがかなり少ないので、授業ではその機会を可能な限り作ることが大切です。また、情報を整理してわかりやすく提示することも大切です。「予習しているからわかる」「すでに習ったからわかっている」では、親切ではないかもしれません。
U先生は、よく考えていて、とても親切なので、ちょっと観点を変えるだけで十分良い授業を展開できると思います。ますます研究してください。ありがとう。
3 模擬授業3
K先生も中学校2年生の授業でした。が、アプローチが違いました。K先生もとても親切で教具や教材をよく準備しました。手作りというのは生徒はとても喜びます。プリント(handout)などよりもはるかに力があります。できる限り「手作り」はやってみてください。それと「本物(authentic)」も大切です。そういう気持ちを持ち続けると、教師としては多分大きく間違うことはありません。
指導案については、上で述べたとおりです。教育実習やこれからの模擬授業では改善してください。K先生は、ときどき面白いことを言っていました。それは結構大切です。例えば、Nursing homes use robots these daysという教科書の英語に対して、「実際は違う」ということをちょっと言っていました。このようなcritical thinkingはとても大切です。中学生もそう考えるかもしれません。
Ken says, "Nursing homes use robots these days." My mother is working at a nursing home, but it doesn't have any robots. She is very busy and has a lot of things to do there. She wants robots or more people. She wants to have robots.
など、英語でさりげなく言ってみたらどうかと思います。教師が普通にやさしい表現を使って英語を使えば生徒は英語に触れて、英語を使う気になります。
指導案を見る限りでは、PPPが意識されていたようですが、実際の授業ではそのあたりがうまく展開していませんでした。これはやはり授業を流れ(procedures)と捉えて練習を重ねることが大切です。教育実習では、その流れを学ぶことが主になります。特に英語を使って授業をするということを前提にすると、それが教育実習の大きな目的となります。
U先生と同様、模擬授業でもその展開を一通りやってみる必要があったと思います。ただ、授業はとても工夫してやっていました。これは必ず次の授業に生きます。実際に本日やった授業を、英語でするという前提で、もう1、2回通してやってみると、問題がわかって改善され、結構うまくいくと思います。
特に、want to doは説明したり文法ドリルをするのではなく、実際のコミュニケーション活動を生徒がすることで簡単に定着するはずです。読み、聞く、話す、書く活動を授業でタスクとして入れることです。簡単に言えば、教科書にあるPracticeを展開すれば良いのです。
さいごに、語句の導入ですが、語句の指導の基本は3つです。意味、スペル、発音です。これは丁寧に指導することが大切です。フラッシュカードを作成したのは良かったのですが、その活用の工夫が大切です。
語彙の提示 ⇨ 語彙の理解 ⇨ 語彙の練習 ⇨ 語彙の使用
これがコミュニケーション活動として展開する必要があります。
乱筆乱文であちらこちらに間違いがあると思いますが、ご容赦ください。笹島のメモとして、皆さんがレポートを書く際の参考にしてください。
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