2011年12月14日水曜日

模擬授業5回目を終えて

授業というのは、相手あってのことですから、「模擬授業」となると別のむずかしさがあります。どこかの本に書いてあったことをうまくまねて実施することも、マイクロティーチングなどでは可能でしょう。あるいは、少しプランが雑でも生徒がフォローしてくれるかもしれません。そんなことを考えるといつも思い出すことばがあります。「大切なことは目には見えない(Le plus important est invisible)」という『星の王子様』の一節です。


そろそろ、授業の最後のレポート提出(A4 10枚以上)のことも考える時期になりました。当初述べたとおり、模擬授業がうまくできたかどうかはあまり意味がなく、その後、あるいは、模擬授業をして、生徒役をして、観察をする中で何が見えたかが問題です。レポートのテーマは「」模擬授業を通して考えたこと:どのような授業をしたいか?」でした。どう書いても自由ですが、やはり、アカデミックにお願いします。

私は前期に「言語教師認知論」という授業をしています。英語の教師の成長や授業についての意思決定を少しでも理解したいという思いで探求しています。興味があれば、来年の授業に加えてください。教師認知(teacher cognition)はとても重要なコンセプトですが、とても分かりにくいのです。なんとなく教師をした人や教師を目指す人はばくぜんと考えていることですが、つかみ所がないということかもしれません。

興味があれば次のブログを見てください。
http://ltcjapan.blogspot.com/

また、スコットランドのスターリング大学のRichard Johnstone先生の講演の案内を右に掲示しました。恩師です。時間があれば聞きにきてください。

さて、コメントです。

KH先生の授業
率直に言って、うまく授業をしたと思います。英語で授業をするという場合、その雰囲気を作ってしまうということが大切です。それをKH先生はとてもうまくやりました。なぜかな?と思ったら、やはりそういう授業を経験したということらしいです。KH先生の授業はよい手本になると思いました。しかし、その場合も題材によって工夫しなければいけません。題材はshoppingで会話教材でした。比較的やりやすいかもしれません。それでもよく準備しておかないととんでもない間違いをしてしまいます。さいごの「I'll take it.」と[ I'll take one.」の違いなどはうまく教えないとけっこうむずかしいですね。低学年を教えるほうが高学年を教えるよりも意外にむずかしいことが多いのです。実際に教師になったらきっといい授業をしてくれると感じました。

MY先生の授業
これもとてもいい授業でした。気合いが入っているという感じでした。うまく言い表せませんが、オーラがありますね。また、とても授業を準備していたことがよく分かりました。ちょっと失敗した所がありましたが、「気にしない」「気にしない」です。原因をよく分析すれば次はないような失敗です。そのことは授業の後にちょっと説明しましたが、それなりの小道具を用意しておくとまず間違いは起こりません。そんな些細なことより、MY先生の考え方がよかったと思います。おもしろいタスクを授業の中で実施しようとしたことです。前に向かっているときは、何かをやろうとする姿勢はとてもいいです。そういう先生は間違いなく生徒は大歓迎です。教師は、クリエイティブな仕事ですが、結果が見えにくいことが多いので、自分で成功したと思っても結果に反映されないことが多いのですが、失敗したことのほうが、逆に効果をあげることも度々です。MY先生はそういうものを持っています。

YK先生の授業
授業では、4技能の活動を総合的に行なうことが重要ですが、時間が限られているので、教室で何をしたらよいかを考えると、個人でできるようなことは家庭学習に回したほうがよいですね。書いたり、読んだりすることは、教室でみんなでするよりも、個人で行なうほうが効果的です。教室では、やはりコミュニケーションでしょう。題材は、沖縄のことでした。生徒は沖縄で授業するときは別ですが、沖縄には興味があります。教科書をざっと読むだけではあまりおもしろくないかもしれません。教科書内容と関連した活動を工夫することが大切かもしれませんね。ただ、YK先生にはいい所があります。大様なところです。小さいことは気にしないということでしょうか?教師となって、その個性に「ていねいな」指導が加わればよい授業ができると思います。

本日もたいへん勉強になりました。


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