模擬授業3回目
模擬授業は、実際の授業とは、もちろん違います。また、実際の授業も毎回違います。英語を「教える」ということは、「言語活動」をどのように演出するか、ということと重なります。多くの人は、この点がよくわからないようです。あるいは、むずかしい、ということです。
英語を「教える」ということを、この模擬授業を通して考えましょう。
指導案については、特に形はありませんが、具体的にだれが見てもどのように授業をするのかがわかるように書くことです。教育実習では、それが要求されます。何を、どう教えて、それぞれの活動のねらいは何か、その評価はどうするのかなど、です。
6 KA先生の授業
KA先生はとてもていねいに授業を展開していました。教師の良し悪しの一つのポイントは「ていねいさ」です。それは、本時の目標を見るとよくわかります。
・法隆寺について理解する
・受動態(be (is/are/was/were) written/interested/made/builtなど)を理解し、使える
・日本文化に関心を持ち、意見を言える
授業は、目標をきちんと立てて、それを、ていねいに、だれにでも分かるように教える、という単純なことです。KA先生は、その点をうまく展開したと思います。実際に中学生に教える場合は、もう少し工夫が必要ですが、つねに「ていねい」な準備があれば、ほぼうまく行くでしょう。
受動態を定着するための言語活動もよく考えられていました。事前の細かい練習をきちんと行い、受動態が理解できていれば、うまく行きますが、もう少し工夫が必要だと思います。発想はとてもよいです。この調子で授業を考えてください。
授業のときも言いましたが、教科書の題材を教えることが大切です。教科書とあまりに離れてしまうと、生徒には負担になるだけです。教科書にある内容や語句を使い言語活動をすれば、教科書の内容は理解できる、ということが大切です。受動態だけを学ぶことがこの授業のポイントではありません。また、4技能がバランスよく活動されることも重要です。
KA先生の授業を見て、いろいろと考えさせられました。一つは、なぜ文法項目の定着にこだわる言語活動をする傾向にあるのか、ということです。そのために、教科書の題材と少し離れてしまう模擬授業が多いのはなぜか、ということを考えさせられました。
実際に教師となってほしいですね。ありがとう。
7. OY先生の授業
人柄でしょうね。ほっとするような授業でした。授業は人それぞれで、教師の人柄や個性はだれもが持っている貴重なものです。変える必要はないし、自分なりに無理せず、そのまま自然に教えるのがよいです。OY先生はそれがうまくできているように思いました。
指導案の後半部分が欠落していたようです。その部分が模擬授業で展開された部分ですので、だいたいの指導展開はわかりました。アイディアもよいと思います。実際の中学2年生では、もう少していねいな導入や準備が必要です。大学生は自分で判断して協力してくれますが、中学2年生にはもっと単純化したほうがよいかもしれません。模擬授業では、PPPのPracticeの部分を省略したという設定ですので、たぶんそのあたりはわかっているとは思います。
授業はすこし日本語が多かったかもしれません。教師が英語を無理して使う必要はありませんが、教師が英語を使う雰囲気を作らないと、生徒は使いにくくなります。今回の模擬授業のポイントはそこにあったと思います。OY先生は授業の運営が上手です。また、アイディアも豊富です。ワークシートにあったBreak Timeなどはたいへんおもしろいもので、生徒は結構喜ぶと思います。中学校2年生でも、オーセンティックな英語題材に触れたがります。それが動機付けになって、英語を勉強しようと思うのです。つねにBreak Timeのような題材を提供することを心がけるべきでしょう。
一つ注意したい点は、ひょっとすると思い込みがあって、なにかミスがあったりすることが多いかもしれません。指導案を考える際は、だれかに見てもらうなどを心がける必要があるかもしれません。また、授業で英語をどう使ったら効果的かを考えるとよいでしょう。
いずれにしても、おもしろいアイディアがあって、よかったです。教師になれば生徒から信頼されるでしょう。ありがとう。
8. NM先生の授業
現在完了という文法項目の理解と定着が目標です。NM先生は、その定着のための活動にインタビューという活動を選択しました。現在完了の際に必要となる過去分詞の例もきちんと提示し、様々に配慮してありました。これは教師の資質としては一番大切な点です。生徒の立場にどれくらい立てるか、何が必要か、何がむずかしいか、などがどの程度きちんと考えられるかで、よい教師か悪い教師か分かれてしまいます。NM先生が授業をよく考えて準備したのがよく分かります。
Harry Potterの導入もよかったです。できれば教科書内容とからめて英国のお菓子など食料事情に関連させて提示できればもっとよかったかもしれません。教科書のお菓子は、apple pieだと思います。英国のお菓子はafternoon teaと合わせて、生徒は関心を持つと思います。インタビュー活動もうまくいきました。もう少し場面をつくるとよかったと思います。インタビューしたことをどのようにメモして、どのようにまとめるか、という活動は、現在の指導要領に合った活動です。発想はとてもよかったし、授業デザインもよくできていました。ぜひさらに追求して、教師になってもらえたらうれしいです。
私は、授業を見ていて、教材のことを考えていました。なぜ、apple pieという語を出していないのか?ということです。Harry Potterの映画のどの場面でapple pieが出てきたのか?あるいは、英国の家庭で、teaとapple pieが本当に出てくるのか?などです。
また、「映画を見る」という言い方で、
Have you ever seen any Harry Potter movies?
Yes. I've watched all of them.
というやりとりです。なぜ、seeとwatchを使い分けているのか?ということです。seeとwatchはどちらも使えますが、これはseeとwatchを使っているニュアンスがよく分かる例です。
また、 Have you ever 〜?ですが、教科書でこのように提示されるとeverは必ず必要のような印象を受けます。果たしてどうなのか?
中学生の教科書は簡単ではありません。教材研究はしっかりとする必要があると思いました。
授業を見ているといろいろと勉強になります。ありがとう。
殴り書きですみません。誤字脱字、思い違いはご容赦ください。
次回も期待します。
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