2012年12月24日月曜日

模擬授業第5回目

16 FJ先生の授業

FJ先生は、笑顔がよくて、先生らしいきちんとした雰囲気を持った態度で授業をしました。サンタクロースやクリスマスを取り上げて教えようとした点に、FJ先生の先生としての適切な資質があります。厳しいことを言ってしまいましたが、私がここに書くことを理解してもらえれば、いい先生になると確信します。

おそらくちょっと迷いながら準備不足で授業をしたのでしょう。あまり生徒を見ていなかったように思います。たぶん日々忙しく、体調も悪かったので、しっかりと考える時間がなかったのかもしれません。教育実習などでは、もう少しきちんと準備して、生徒が授業では何を学びたいのかを考えて、ていねいに指導すると、まったく違ったよい授業ができると思います。生徒は、ただ単に英語の単語の現在形と過去形をおぼえたいのではありません。「英語を分かりたい」「英語を使える」ようになりたいのです。

その点から考えると、「本時のねらい」は、もっと明確にしなければいけませんでした。取り上げたところはまとめの部分で、本来は授業として取り上げるにはむずかしいところです。その部分を選んでしまったことは、私の指示がよくなかったのかもしれません。これは私の責任でしょう。それは別として、選んだ部分を題材として考えると、「本時のねらい」は、

一般動詞を使って、過去の出来事について述べることができるようになる

として、言語活動をすることが大切です。授業案は、導入も特に必要なく、復習活動と応用活動だけに焦点を当て、生徒が過去形を使ってコミュニケーションができるかどうかです。教科書の右側のページには聞き取りの活動がありましたので、4技能すべてにわたり活動を考えるべきです。何度もこのブログで書いていますが、

説明すれば、生徒が分かったとはなりません。生徒に英語を実際に使う場面を提供しなければいけません。それも、コミュニケーションとしての英語を教えることが大切です。

しかし、中学校1年生に英語を教えるためには、ていねいな指導が必須です。語句の意味、発音、さらに、授業で使う語句の現在形と過去形のかたちの復習など、まず基本的な練習を一通り復習する必要があるでしょう。

What is your special Christmas memory?

は、アイディアはよいのですが、ちょっと乱暴です。タスクを明確にしておかないと授業は成立しません。

FJ先生の授業は多々問題がありました。しかし、だからと言って、駄目とはなりません。課題はこれからです。自分で何が問題かに気づくかどうかです。FJ先生は終わってみてそのことがよく分かったと思います。

17 SV先生の授業

高校1年生の授業でした。教科書はCrownで、内容もかなりしっかりとして、教えがいのある教材です。SV先生は、その点をよく理解していて、生徒が興味を示す写真などをうまく使って、時制について復習し、仮定法を教えるという展開でした。授業の流れとしては問題ないですが、つながりがあまりよくありませんでした。時制から仮定法という展開は、ひょっとするとむずかしいかもしれません。というのは、仮定法は時制のルールに則っていないので、その点を整理して教えないと混乱します。仮定の話だから、事実を表す時制のルールとは違って表現されるということですが、時制と関連させて仮定法を導入するのは学習者によっては分かりにくい可能性があります。

では、どう教えるかということですが、個人的には、どのような場合も、場面や意味から英語を教えることが大切だと思います。「英語を使って英語の授業をする」ということが日本では議論の対象となりますが、ふと考えてみると、おかしな議論です。SV先生は、その点では、自然な雰囲気で英語で授業ができていました。その際には、この教科書の内容に焦点をしぼって、20世紀のことを英語で考えるように展開すると、教科書内容には自然に入れます。高校の授業は、中学校の授業と違い、あまり文法や語句の説明にこだわる必要はありません。中学生と違い辞書も使います。語句に関しては、発音はつねに練習する必要がありますが、生徒がある程度意欲を持っていれば、あまり細かく指導しなくてもよいでしょう。文法に関しても、英語を使うことで、考えさせるようにすることです。文法用語を使って説明して、意味のない練習問題ばかりをさせることは、英語嫌いを作る可能性があります。英語を使う場面を提示して、意味に焦点を当て、そこで文法などを考えさせて、生徒自身がルールを理解することが大切だと、私は思います。

SV先生は、ていねいな指導をしていました。とてもよいと思います。授業を見て一つ望むことは、「この授業では何を一番教えたいのか」をしっかりと持って授業に臨むことでしょう。目標に「戦争について関心を持つ」と書いてありました。この目標を達成するためには、もっと教材研究をしておく必要があります。生徒によってはもっと深く考えたい人がいるはずです。戦争はいつもどこでも起こっています。日本人が、広島や長崎のことを知っておく必要があるのはなぜでしょうか?それを英語で学ぶ意味はどうしてでしょうか?生徒がその点を理解すれば、英語で授業をしても何も問題ないのではないでしょうか?SV先生の授業を見てそんなことを考えました。

18 OT先生の授業

OT先生の授業観はよいと思います。その考え方が授業によく出ていて、それがある面で成功していました。分かりやすい英語で、気張ることがなく、自然に英語で生徒に語る姿勢がよかったと思います。生徒に話すときも、一人ひとりに話そうとしています。つまり、生徒を見て話しています。また、生徒の言うことを聞いていました。これはとても大切なことです。OT先生は、あまり大きな声を出していませんでした。場合によっては、実際に40人の生徒を相手にしたら、むずかしいこともあると思いますが、気にしないで、自分の姿勢を毅然とつらぬくと、うまく行くのではないかと思います。先生としてはよい資質を持っていると思いました。

中学校2年生の授業でした。Manga, Anime and Moviesが題材で、文法は同等比較です。ONE PIECEという漫画やアニメは多くの生徒が関心を持っているでしょうから、授業の入り口としてはよかったと思います。欲を言えば、やりとりの中で、as  〜 asの導入が、


presentation        practice         production



の基本に則っていると、うまくできたのではないかと思います。

このいわゆるPPPは、もう少しくだけて言えば、

見せて  まねさせ  やらせてみる

ということです。この基本は、機械的と批判する人もいますが、授業がうまくいくためには欠かせません。OT先生はそのことはよく理解しているので、あとは実践でしょう。

よい先生になるためには、実践の中で自分に適した教え方を工夫することです。だれかのまねをする必要はありません。その人の個性を生かして授業をすることです。OT先生はとてもいい雰囲気を持っていました。生徒にも好かれるのではないでしょうか。自分のペースを乱さず、ていねいに、子供のことを考えて、子供の学びを支えてあげることが大切です。

今年は、これが最後です。あと1回模擬授業を行います。あとはレボートです。

私が、みなさんのためにできることはあまりありません。あとは自分で考えるしかありません。おそらく人によってはここで書いたことも読まないでしょう。しかし、読んだ人は、何かしら思うことがあるでしょう。それが大切です。そこから先は、本当に教師を目指す人は考えてください。

さいごに、ここまで授業を見て、みなさんが努力することを3つあげておきます。

1 基本的な指導技術を理解してください(本を読めば分かります)

2 中学校や高校の英語授業の実態を理解してください
  (自分の経験をベースとすることは危険です)

3 英語を教えることの自分自身の目標は何かを考えてください

上記の3点についてきちんとした知識と理解を身につけてください。

では、よいお年を。





2012年12月18日火曜日

模擬授業第4回目

12 KK先生の授業

KK先生は、よく準備してありました。インドという内容と受動態という言語材料を教えることを目的としています。理想的には、この内容と言語がうまく統合されて授業が展開されるとよいと思いました。むずかしいことですが、いつもそのことを頭に置いて授業することは大切だと思います。英語の授業は、言語の授業ですから、英語という言語材料(語句や文法など)に焦点を当てるのは当然です。KK先生の授業は中学校2年生ですから、文法構造や語句をきちんと教えることが第1です。しかし、中学校2年生の多くは、それだけでは興味を持ってくれません。何か工夫をしなければいけません。その工夫の一つは社会や文化などの内容です。

インドという国は大きな国ですが、日本からすると誤解を持たれる国です。しかし、中学生の多くが関心を持つ国です。学習指導要領でもこのような文化については触れることが指示されています。授業のアプローチとしては、教科書の内容に沿っていてよかったと思います。しかし、英語でもう少しうまく展開できたのではないかと思います。なぜ先生は英語で話すことがよいかと言えば、理由は簡単です。英語によるコミュニケーション能力を育成するからです。先生が日本語ばかり話していれば、生徒は英語を使いません。英語ではむずかしいから日本語を使うという考えは、まちがいでしょう。

教科書には、

All these languages are spoken in India.

とありました。これがキーセンテンスです。ここではやはり話されている言語を具体的に出す必要があります。それとともに、受動態を指導できるでしょう。

People in India speak all these languages.

とどう違うのかを、場面を提示して指導することが大切です。「受動態は be + 動詞の過去分詞」で「〜される」という意味になると教えるだけでは、いかにも無味乾燥です。

KK先生は、とてもていねいに教えていました。教師としては見習うべき点が多々あります。ワークシートもていねいに作成されていました。しかし、英語の授業であれば、英語表現をもっと盛り込むべきでしょう。今日の目標は、

Where is India located on the map?
What notes are used in India?
What languages are spoken in India?

という質問をもとに、英語でやりとりできることとなります。

いずれにしても、KK先生の準備と努力は決して無駄にはなりません。手を抜けば、手を抜いたものにしかなりません。どれだけ手をかけて、効率よく授業をするかは、頭だけでは決して分かりません。体を使って、あれこれとやって、少しずつ分かってくることです。KK先生はその一歩を着実に進んでいます。

13 SG先生の授業

SG先生は多少乱暴で粗雑な点があります。しかし、これは決してマイナスばかりではありません。よい面をたくさん含んでいます。よい面は、多くの生徒の意欲を喚起する可能性があります。この授業で言えば、映画を題材として使ったことでしょう。また、冠詞ということに焦点をしぼったことです。おそらくSG先生が好きな映画であり、冠詞で悩んだことがあるからでしょう。そういう決断力(decision-making)は教えるという作業ではとても大切です。生徒は、はっきりと判断してくれる先生は相対的に好きな傾向があります。分かりやすいからです。その点では、KK先生とSG先生の指導の決断力は質が違います。

残念なことで気をつけてほしい点は、自分の勝手な判断で教えることは避けることです。授業は学習指導要領のもとに行われます。それぞれには目的があります。それを無視してよいはずがありません。尊重しなければ、中学校や高校の教師として失格でしょう(現実にはそういうことがまかり通っていますが)。つまり、この模擬授業でも、教科書に準拠して、教科書内容に沿って教えることです。自分の好きなことだけを教えよいはずがありません。

冠詞の指導は、やはり文脈の中で考えることが大切だと思います。日本語にはない概念なので、生徒にとっては理解しにくいやっかいなものです。ただ冠詞を正確に理解していなくてもコミュニケーションは可能です。受験のためだけに英語を教えるわけではないので、やはり英語は使えるために教えるのが主たる目的なのでその点を忘れてはいけないと思います。

This is the weapon of a Jedi Knight.

 という文が「〜の唯一の武器」と言えるでしょうか?これは、

What is it? と聞かれて、それに答えて、

Your father's lightsaber. This is the weapon of a Jedi Knight.  ...

と言っています。つまり、「父のライトセイバー。ジェダイの騎士が持つ武器のことだ」というくらいで、lightsaberがあることによって、theとなっていると考えます。おそらく、そのほうが理解しやすいだろうと思います。

私だったら、映画をもっと使って、映画の場面にそって冠詞を理解できるように工夫するでしょう。聞き取りの練習にもなるかもしれません。そのためには、DVDをもっとうまく活用できるように準備しておかないとよい授業はできません。

やはり、大胆さとともに、ていねいな準備が大切です。

14 KB先生

KB先生がやりたいことはよく分かりました。とてもよいことだと思います。うまく言えませんが、スターウオーズの映画で出てくる「force」というものが、教えることにもあるように思います。教師の意欲や考えが生徒に反映することがある。つまり、教師と生徒が共通の関心や知識でつながる瞬間が教えているときにあります。これは、教師側のテクニックの問題ではなく、意欲や教える内容の力のようなものだと思っています。これは科学とは言えないかもしれませんが、「教えたい」「これを取り上げたい」と思うことがかなり重要に作用することが往々にしてあるということです。それがKB先生の授業にはあったような気がします。ちょっとうまくいきませんでしたが。

映画の使い方をもう少していねいに準備して提示したほうがよかったでしょう。TSUTAYAで借りたと正直に言う必要はありませんが、ここはもっと工夫しなければいけません。映画の背景を英語で、自分の経験とあわせて、導入する必要があります。そこがうまくいくと、この授業はほぼ成功です。しかし、映画を使う場合は、授業の内容と関係させる必要があるでしょう。音楽と違い、ちょっとリスニングや発音指導に使うという訳にはいきません。この授業でこの映画を使う場合は、KB先生の感動した映画として取り上げ、映画で泣いたことがあるかどうかについて、男女差を調べて、教科書内容に入るということになりますか?

私が教えるとしたら、高校のリーディングの授業ですから、Pre-readingはさらっと終えて、教科書内容に入ります。それも英語で内容を確認しながら進めます。内容の確認をしながら、語句の確認、発音の確認などをして、だいたい内容が理解できたら、音読をして、質問を出してから黙読などをして考えさせて、内容をもとに英語でやりとりをする。その後、情報の整理をワークシート(英語)を使って行う、という流れで、教えます。リーディングだから訳すということを考える必要はありません。

リーディング指導の際に問題となるのは、やはり語彙力と読解力です。これを日本語に訳す作業をしていると、その変換作業に相当の労力を払います。それよりも、内容に焦点を当てることが大切です。その際に日本語は必要になるかもしれません。英語でむずかしい場合は日本語で内容を確認しますが、その後には必ず英語で内容を確認する活動を入れることです。内容が理解できたら、シャードーイングとかの活動を取り入れたり、何か別の活動を取りいれて、教科書内容にそって活動(プレゼンテーションなど)をすることが大切だと思います。

いずれにしても、KBさんが考えたことは決して悪いことではありません。どんなことでも失敗の積み重ねが成功につながります。この授業にはその足跡があったように思います。

15 ST先生の授業

ST先生の授業は全体的によく考えてありました。雰囲気も明るく中学生も安心して学べる授業環境を提供できると思います。中学校1年生というのは、小学校から外国語活動が始まっていますが、正課として英語を学ぶ最初の段階です。重要な時期なので、ていねいに、しっかりと、落ち着いて、安心して、学べる状況は、英語の授業が好きになる第一歩です。その意味でST先生はよかったと思います。

指導案についてコメントしておきます。これも何度も言ったり、書いたりしているのですが、改善されないので、さらに書いておきます。

英語授業の展開の基本の例は次のように表せます。

1 挨拶・準備(warm up)
2 復習(review)
3 新しく学ぶ内容の導入(presentation of new materials)
3.1 語句(発音・意味)(new words and phrases)
3.2 文法・文 (grammar points and target sentence)
4 テキスト内容の理解と確認(reading for comprehension)
5 テキスト音読(reading aloud for production)
6 テキスト内容などに関する活動(practices or activities for production)
7 まとめ (wrap up or consolidation)

別の言い方をすると、

準備(挨拶)
復習(確認)
導入(新しく学ぶ内容)
展開(活動) 
整理

というような手順(teaching procedures)になります。

常に、導入 → 展開 → 整理 とすると、ちょっと変です。

授業内容は、what  から which  とていねいに文法を教えていました。基本的によいと思います。カードもきれいに作成してあり、見やすいし、板書構成も問題ありません。ただ、教育実習までにはもっと板書するアルファベットなどを練習しておいたほうがよいでしょう。これはみなさんに言えることです(私もそうですね)。

ちょっと気になったことは、

Which .... do you want ....?

だけの文の練習になったことです。教科書では、

Which bottle is the  shampoo? -- This one is.
Which has ....    or    ?     -- The shampoo bottle does.

などがありました。練習に少し工夫があったほうがよかったかもしれません。

でも、ST先生は、中学生にていねいに教える姿勢がありました。私は、今回の模擬授業で、ていねいに、きちんと考えることを重要性をあらためて認識しました。ありがとう。

みなさんが、読んでくれていることを期待します。

いつものとおりですが、乱筆乱文ご容赦。



課題について補足しておきます。提出は、1月18日です。

模擬授業を通して、自身でテーマを持ち、それについて、調べて、考えたことを論じる。その際に、下記の3点について必ず触れること。

1)      指導案と実際に授業をした後の結果の比較
2)      指導にあたって、どのように準備して、どのように反省したか
3)      自分の授業と他の人の授業を比較して考えたこと

言語は、英語、日本語どちらも可。資料なども含めて、A4用紙10枚程度。
テーマ例)生徒の英語学習意欲をどのようにして高めるか?
評価のポイント:内容、思考、構成、意欲など。

※表紙をつけて、きちんと提出してください。次の授業の際に具体的に説明します。














2012年12月11日火曜日

模擬授業第3回目

回数を重ねて、少しずつ授業展開もよくなってきました。いままで模擬授業をした人の努力が少しずつ実り始めてます。重ねて言いますが、模擬授業の目的は、「うまくやること」ではありません。ポイントは、

模擬授業のためにどのように準備して、授業を実践する中でどう考え、終ったあとにどう考えたか

ということです。模擬授業を実施している間に、その人がどう考えたか、何を学んだかで、この授業の価値が決まります。観察(observation)と省察(reflection)を期待します。

さて、私のコメントです。

8 IN先生の授業

高校3年生の授業でした。高校3年生というとどうしても大学受験とかを意識した内容にならざるを得ません。その意味で、リーディング技能に関する授業はさまざまに重要でしょう。しかし、「読んで訳す」という活動は、必ずしもリーディング力につながりません。「読む」ということをもう少し考えたほうがよいかもしれません。「読む」という活動は、ことばの授業では基本的な活動です。単純に次のように整理できます。

◯ 読んで、聞いて → 話す、書く

しかし、次のような活動は、学習としては必要ですが、不自然です。

× 文構造を理解し、日本語に訳し、音読する

IN先生の授業では、教科書に入る前の部分で15分を使ってしまいました。ですから、読むという活動はここでは特にコメントしないことにします。

模擬授業での展開は、略語に関する活動でした。UNHCRが登場するまでに15分かかるということはちょっと授業全体の構成からすると問題かもしれません。が、着眼点はよいと思います。授業全体の雰囲気も明るく、実際に教育実習で授業する場合も、よい授業ができると思います。

UNHCR (the United Nations High Commissioner for Refugees)はけっこう重たい略語です。私が授業するとしたら、やはり、内容となる国連と難民のことに焦点を当てるでしょう。それから、緒方貞子さん です。生徒もその点が一番気になるはずですし、学びたいポイントとなります。

授業をする場合には、目標(ねらい)をいつも考えるようにすることが大切です。「生徒がおもしろがるから、歌をとりあげよう!」と考えた場合、その歌が、その授業の目標とどうかかわっているのかを整理しておかないと、生徒は混乱します。

IN先生の授業では、声も元気がよいし、よい学習環境を作っているし、教え方などには問題は何もないのですが、何を生徒に学んでほしいのかという点があいまいでした。教材研究として、UNHCRの活動や緒方貞子さんを理解しないで授業に望んだとしたら、たいへん危険です。指導案にはそれが示されていませんでした。教材を見て、何をどう教えるか、考えることが大切です。

9 YS先生の授業

授業のあいさつのときに、一人ひとりの生徒と挨拶のやりとりをする姿勢はとてもよかったですね。なかなか時間を取れないですが、授業の最初はとても大切です。先生にとっては40人ほどの生徒をまとめて考えてしまいますが、生徒一人ひとりにとっては、先生は一人です。授業時間に全員の生徒となんらかのコミュニケーションを図れることは理想かもしれませんが、大切です。YS先生はそれをやろうとする姿勢がありました。

さて、YS先生の授業は、中学校3年生です。成長過程でいちばんむずかしい時期ですが、英語を教える上ではやりがいのある学年です。文法は現在完了を扱っています。復習活動で、その活動をしました。しかし、習ったこととこれから習うことの整理が明確にできていないように思いました。Have you ever heard 〜 ? は、復習活動だという設定でしたが、語句の導入があり、その確認活動がありました。この展開は、ちょっと整理されていないようです。

復習活動(文法、語句、テキストなど)
→ 分かった! 
→ 新しく学ぶ内容(文法、語句、テキストなど)

と展開するのが基本です。

語句のワークシートは工夫がありました。が、すこし時間をかけ過ぎたと思います。もっとさらっと行い、教科書内容に入ったほうがよかったでしょう。

 YS先生は、授業にまじめに取り組みました。それぞれの活動は工夫の跡が見えます。とてもよいと思います。しかし、英語の授業に対するイメージが、たぶん、文法や語句を学ぶことで、それがテストされ、評価される、というようなもののようです。英語授業で、生徒が英語を使ってコミュニケーション活動をするということが、明確ではないのだと思います。あるいは、分かっているけれども、どうやってよいのか分からない、ということのようです。

英語の授業の目標は、英語のコミュニケーション能力の基礎を養うことです。最初の合いさつの場面では、それがうまくできていました。その後も同じような姿勢で授業を展開するとよい授業になると思います。教科書内容を教える、現在完了を教える、のではなく、教科書内容や現在完了を使って、コミュニケーション活動ができるように、授業展開を工夫することが大切でしょう。

10 MU先生の授業

MU先生は、中学校2年生の授業でした。授業のはじめは、よく工夫されていました。いわゆる「Oral Interaction」に近い活動です。特に、場面設定がよくできていました。個人的には、このような英語を使う場面をうまく設定することが、教師としての良し悪しを決める要素となります。また、この場面設定が、その授業のアンカーとなるようにしておくと、その授業の柱ができて、とても安定した学習環境を提供できることにつながります。その点、MU先生はよく考えていました。

指導案も、自分自身にとって分かりやすく、無駄がなく、余分な飾りを排除してあって、的確です。研究授業などでは、多くの人に見てもらうことになるので、ある程度説明も必要になりますが、基本はOKでしょう。

教科書の題材はシンプルで、本来であれば、あまり余分なことはせずに、教科書にそった活動を的確にやれば授業は成立するし、あまり失敗もない内容です。ただ、MU先生はそれではおもしろくないと考えたと思います。そのようなチャレンジ精神が、教えることでは大切です。それに、そうでなくては、教える仕事に喜びを見いだせないでしょう。

ただ、ちょっと気になったのは、学習者がどこまで習っていて、どこが学習のポイントなのかを明確にする必要があります。ビンゴなどの活動とコミュニケーション活動を組み合わせるときに、その点についてはきちんと整理して考えておく必要があります。そうしないと混乱するかもしれません。教えることで大切なことは、まず、

ていねいさ

次に

分かる
おもしろい
興味関心

などと続くでしょう。

短い時間ですが、MU先生がやろうとしたことは評価できます。

11 MR先生の授業

やはり、ていねいな指導が大切だと思いました。MR先生の人柄でしょうか?「Thank you」がとても多く、授業の印象がとてもよかったと思います。全体的にも、構成や手順などていねいでした。授業の進め方はよかったと思います。ただ、板書は工夫したほうがよいでしょう。これはMR先生に限ったことではありません。板書は、その場で考えて書くということは、教育実習などではやめたほうがよいです。何をどう書くかは、あらかじめ確認しておく必要があります。スペルなどの間違いはできるかぎりしないように努力することはもちろんですが、板書や教材を準備することが、結局、教材研究であり、授業準備です。これをきちんとていねいにやっておくことが最も大切でしょう。

ただ、ちょっと気になったことは、文法項目をただ説明したことでした。これは工夫がありません。その前後の活動からするとそこだけ浮いてしまったように思います。

説明する ≠ 教える

は以前に説明しました。「分かる」ようにすることが授業です。そのためには、どうすればよいでしょうか?ということです。

まず、興味を持ってもらう、刺激を与える、考える機会を与える、分かるように具体的な例を出す、経験させる、気づかせるようにする、などなど、授業で工夫することです。

たとえば、理科や社会では、日本語を使ってアプローチできます。英語授業でも日本語でアプローチすることももちろん大切ですが、できれば、「英語で」コミュニケーション活動などをしながら、英語を使いながら、英語が分かるようにすることが大切です。理由は、英語授業では、英語を使う場面を設定する必要があるからです。日本語で説明したほうが早いと考える人が多いかもしれませんが、それをしていて英語がうまく使えるようになるでしょうか?やはり、英語を使う環境を作り、英語を学ぶことが、中学校や高校でも必要です。

ワークシートはとてもよく作成されていました。ここのモデルダイアログをうまく利用するだけで、上記のことは解決できます。状況がある程度きちんとしていれば、生徒は分かります。分かったら練習をして(これはていねいにやっていました)、さらに、応用して実際にコミュニケーションしているという場面を作ることです。

真摯な姿勢は大切だなと、MR先生の授業であらためて思いました。

まとめ(ちょっと気になること)

ちょっと気になることがあります。全体的に教科書を教えるということを忘れているように思います。教科書の内容を学習することは生徒にはやはり大切です。教科書はつまらなく見えるかもしれませんが、よく作られています。教科書の内容を自分の都合のよいように変えて教えてしまうのは危険です。教科書内容を発展させることは大切ですが、関係のない内容ばかりを教えることは、実際に教壇に立って1年教えることを考えると、よほどうまくシラバスを作成しないとむずかしいことです。

いつも乱筆乱文で、すみません。

私が正しいことを言っているとは限りません。「教える」ことを考えましょう。いっしょに教えることを考えましょう。私はみなさんから多くのことを毎回学んでいます。ありがとう!






2012年11月25日日曜日

模擬授業第2回目

5 KM先生の授業

中学校3年生の授業でした。選んだ場所は、Speaking活動です。
指導案は、自分が話す言葉をていねいに書いてありました。とてもよいことだと思います。手順もよく検討されていたと思います。実際の授業もほぼ自分の計画のとおりに進行できたのではないでしょうか?どのようなときもこのようなていねいさは大切です。

問題は、ここでは何を指導するのか?という目標の明確さと、授業全体の構成です。

Favorite foodsの活動がありました。この活動自体にあまり問題はないと思います。これはこれで楽しい活動ですが、実際の中学校3年生では、この活動はその次の活動とどうつながるのかを「ていねい」に考える必要があります。

教科書の構成からすると、ここは、教科書で示されている対話の場面をほぼそのまま活動することが基本です。基本表現は、

Would you like some more?
-- Yes, please. / No, thank you.

です。活動の手順も示されています。ほぼ指示どおりに行なえば問題ないでしょう。

が、それでは、「工夫」が足りません。そこで教師は考えなければいけません。KM先生は、この教科書の内容の導入にあたり、せっかくのfavorite foodsの活動とは別に、語句の導入、教科書を読む、訳すという活動をして、教科書の活動へと展開することを考えていました。

ここは、教科書でも示している通り、訳すことは必要ありません。speakingです。ということは、favorite foodsの活動を、Would you like some more? の活動と結びつけて英語でどんどんとspeakingの活動をすることが自然です。

50分という授業時間は、けっこう短いです。すべての活動が結びつくように考えなければいけません。無駄なことをしている時間を作ってはいけません。

ただ、KM先生は「工夫」をしました。ていねいに考えた結果、教科書の語句や目標となる英文を「教えよう」として「説明しよう」としてしまいました。学習というのは、「学び」の場をつくることです。疑問を持たせることです。そこを理解すると、この授業はよい授業になるはずです。ていねいさは教師としてはもっとも大切です。

6 IM先生の授業

中学校3年生の授業でした。IM先生のまじめさが出ていました。すこし緊張していたようですが、真摯な姿勢がよかったと思います。タスクは発想としてはよいと思います。生徒がペアで活動することはとても大切です。辞書も実際に用意していたそうですから、それを提示して授業をすることが大切です。

ただ、実際には、うまく行きません。中学生はおそらくできないと思います。うまくいくためには、ていねいな準備と手順が大切です。

見本を見せて、練習して、必要な語句も用意して、タスクをします。いきなり、「はいやってください」では、多くの生徒はできないでしょう。

手順はとても重要です。このセクションの場合は、語句の指導からきちんと入る必要があります。

用意されたワークシートはよく作られていましたが、中学校3年生にはもっとポイントをしぼったワークシートが必要です。また、このセクションの指導目標を明確にする必要があります。ここでは、

文法は、分詞の使い方 です。
語句は、electronic  dictionary  against   land    below   elephant   です。

それまでに習っていることはきちんと確認したでしょうか?ハンドアウトを見ると、それがごちゃごちゃになっています。これでは生徒は混乱してしまいます。

私が授業をするとしたら、

あいさつ 
復習
新出語句を使って辞書について導入
文法の導入(理解→練習→確認→応用)
教科書のクイズ
ダイアログを利用しながら、辞書についてやりとりをする
what you mean の理解
語句と文法の確認をし、ノートを取る
まとめ

というような手順になります。一人で考えないで、相談したほうがよいでしょう。いろいろな人にいろいろ意見を聞くとアイディアが湧いて、辞書を出し忘れることもないでしょう。

工夫していることはよく分かります。準備もよくしてあると思います。しかし、もう少し基本に立ち返ることが大切です。「生徒は何を習っていて、これから何を習うのか」ということです。それがうまくできると、この授業もとてもいい内容の授業となるでしょう。先生を目指して努力してください。視点を広げると、いい先生になると思います。

7 TS先生の授業

高校1年生の授業です。指導案に示されたねらいは明確でよいと思います。ただ、文型の練習は何の文型なのか指導案では分かりません。これは問題です。指導案はもうすこしていねいに書いたほうがよいでしょう。

しかし、授業自体は工夫されていたと思います。身近な題材を持って来るということはとてもよいことで、生徒の関心を引きます。授業で大切な点は、生徒の興味関心を刺激して「学ぶ」気持ちにさせることです。それがTS先生の授業の最初の部分にはあったように思います。

ペアワークは、他の授業でもそうですが、大学生を相手に授業をするということを忘れて、高校1年生を教えるということを想定して考えることができるかどうかが大切です。やはり、高校1年生でも、ある程度教師が明確に会話のパタンを見せなければ安心してできません。対話のパタンが理解できたら、練習をすることです。

Which country would you like to visit?  
I would like to visit Thailand.
Why? Why do you want to go to Thailand?
I would like to see kickboxing.
(これを先生が見せて、理解したら、生徒に練習させて、その後考える時間を置いて、ペアワークを始めます。)

これがパタンです。

その他、国のリストや理由の例をある程度示しておく必要があります。

このような準備をして、始めてうまく行きます。大学生でもそれをしなければできない場合もあります。これが現実です。このような準備を怠る授業はうまく行きません。

ただ、この授業の場合、教科書の内容に入る必要があります。そのペアワークが教科書の内容と関連する必要があります。

私が授業をするとしたら、私がJiになって教科書の内容を絵や写真を使って、生徒とやりとりしながら説明します。その中で語句なども理解できるようにします。

たとえば、

How do you say こんにちわ in English?
Hello. Hi. Good day.
Do you know about this country, Thailand? (地図を見せて)
I like Thailand. This is Ji from Thailand. Ji explains this country to you. Listen, please.
Sawadee. Hello. My name is Ji. I live in Thailand. I am from Thailand. Our country is 'the land of Freedom.' Freedom means to be free. Our country is free. Do you like freedom? Do you feel free?

.....

など。こうすると、教科書の内容を会話の中で導入することができます。生徒が分からないところがあったら、あとで日本語で説明します。内容が分かってしまえば、後は、生徒がきちんとその内容を発話できるための練習を工夫します。

説明したり、訳したりする時間ができるかぎりしないようにします。もちろん、生徒が分からなければ説明します。

いきなり、音読や黙読はあまり意味がないのではないでしょうか。

TS先生のワークシートはおもしろいと思いました。あれを使って英語で導入するといいのではないかと思いました。あのワークシートをただ説明したり、訳したりするのは、面白くありません。リスニングをして穴埋めするのも面白くありません。

TS先生はいろいろな工夫をしようとしました。とてもいいことです。その工夫が大切です。間違いもあるかもしれません。うまく行かないこともあるかもしれません。しかし、よいと思います。ぜひ先生になってもらいたいと思いました。

ありがとう。乱筆乱文思い違いはごめんなさい。



2012年11月19日月曜日

模擬授業第1回目

なし崩し的に始めてしまった模擬授業。しかし、4人の方はそれなりに努力してくれたと思います。いいところがたくさんありましたが、一方、少し甘く考えている面が見られました。これは、私の責任が大きいので、これ以上責めるのはやめましょう。おそらく、練習していないと思います。一度は必ず通して練習してください。そこで他の人の意見を参考に工夫してください。多くの失敗はそこで気づくはずです。

これからなんとかみなさんが少しずつ英語授業についての考え方を理解していただきたいと思いつつ感想を述べましょう。長くなりますが、よく読んでください。

不思議なものですが、先生の「やる気」が他の人に影響します。先生が元気がないと、全体に伝わります。不思議ですが、影響を与え合います。たぶん、なんとなくどうしてよいか分からなくて模擬授業が始まってしまった感じでした。

1IS先生の授業
トップバッターで多少とまどいもあったようですが、よい雰囲気で始めました。中学校3年生の授業でした。指導案に「〜について知る」とありました。ここにこの授業の目標のあいまいさが出てしまいました。それがすべてです。目標はもっと具体的にしなければいけません。そのために授業全体が何をしているのか分からなくなりました。もっと準備をしっかりとしなければ授業はできません。「その場でなんとかなるだろう」という考えは危険です。また、指導案がその模擬授業のためだけに作成されたことも失敗の原因でしょう。計画がきちんとしていなければ、絶対にいい授業はできません。

ただ、IS先生の人柄の良さがよく出ていました。いい先生になると思います。生徒と自然なやりとりをしようとした姿勢がとてもよかったと思います。これはぜひ生かしていただきたいと思いました。英語の授業ではとても大切なことだと思います。自然に英語を使ってコミュニケーションをする。それが生徒にも伝わることが大切です。また、IS先生は、題材内容について焦点を当てようとして交換が持てました。生徒に興味をしめしてもらいたい、生徒に考えてもらいたい、生徒に意味のある活動をしてもらいたい、というような、教師としては重要な観点をもっていることがよく分かりました。これも重要です。

少し細かい点を指摘しておきます。ビデオを見てもらうとよく分かりますが、生徒が活動していません。中学生に「Any questions?」を尋ねても、おそらく質問は返ってこないでしょう。生徒が分かっているかどうかは、先生が生徒に具体的に英語で質問して、それに応えられたら分かっていると考えましょう。そのような生徒とのやりとり(interaction)があまりありませんでした。生徒とやりとりをすることが英語授業の基本です。その点をちょっと工夫するだけでIS先生の授業は劇的に変わります。

失敗の原因の多くは、私の指示によるところが大きかったようです。もう少し指導する時間があればよかったのですが、ごめんなさい。それでも、「授業をこんな風にしたい」という意欲は伝わりました。その意欲が大切です。それと、「これだけは教えたい」という目標の明確化とそのための準備は決しておろそかにしないことです。それさえしっかりと心がければよい授業ができると考えます。期待しています。

2YS先生の授業
IS先生と同じ題材を教えました。いろいろなことを試してみようという姿勢がありました。ただ、目標にある「正確に訳せる」は果たして必要でしょうか?ある面ではたしかにないがしろにできない技能ですが、中学生には多くの場合あまり要求しすぎてはいけないことのようです。英語の先生が「訳す」ことにこだわりすぎるために「英語ができるようにならない」という批判は根強くあります。Collocationに焦点を当てることはとてもよいことですが、授業ですることはそのcollocationの題材を多く提供することです。説明するのは簡単ですが、実際のcollocationの例を集めて提示することはけっこうたいへんです。その労を惜しんではいけません。

Pair work やcollocationや手紙のワークシートを作成し、授業で利用するのはよいことです。ぜひやってください。ただ授業で実際に利用してみて分かったと思いますが、それを使って、どうコミュニケーション活動や言語活動をするのかを考えてください。問題を出して、それを生徒が解くという活動は、あまりおもしろくありません。生徒がワイワイとしません。生徒は英語を使ってコミュニケーションをしたいのです。'Do you like sweets?' - 'Yes, I do.' 'What kind of sweets do you like best?' - 'I like chocolate best.' How often do you eat chocolate?' - 'I eat chocolate every day.'を会話としてできるように、具体的に示す必要があります。

次のように提示して、一度きちんと練習して、実際にやりとりする場面を与えると効果的です。

A: Hi, Yumi, do you like ( sweets )?
B: Yes. I like ( chocolate ) very much.
A: Really? What kind of ( chocolate ) do you like?
B: I like ( Godiva ) best.
A: Wow! It's ( expensive ). How often do you eat ( chocolate )?
B: I eat chocolate ( every day ). How about you? Do you like ( sweets)?

このような会話のやりとりを実施する場合は次のステップを取ります。

 例を見せて → 練習(リピート)して → 必要な語句を示して → 実践する

これは、コロケーションの場合も手紙の場合のタスクでも同様です。この点をよく考えてください。

YSさんのアイディアは正しく、授業する場合にはとても大切なことです。しかし、「さあ、やってみて」はうまく行きません。だれにとっても成功体験が重要です。成功すれば意欲が湧きます。失敗すると多くの人は意欲を失います。程度がありますが、多くの場合は「失敗することで恥をかきたくない」のです。特に思春期の時期はそうです。アイディアを生かすために工夫が大事です。工夫をするということは時間がかかります。時間をかけない工夫は、あまりよい結果を生みません。また工夫を重ねることが経験となります。教師の仕事の多くは経験です。最初からうまく行く人はいません。また、工夫をしないで自分の考えだけで同じことをくり返す人も多くいます。生徒がそれで満足すれば、それは正しいですが、そうでない場合は、失敗でしょう。

生徒に支持される教師は、その努力を積み重ねることです。反省のない人に進歩はありません。また、アイディアのない人にも進歩はありません。その点YSさんはよいアイディアを持っています。「いい授業をしよう!」という意欲もあります。あとは工夫と経験です。ペアワークやコロケーションや実際に英語を使用する場面を取り入れることはとてもいいことです。そのためには工夫が必要です。がんばってください。

3BB先生の授業
BB先生の授業に対する姿勢はとてもよいし、私も支持します。特に、実際に「手話」を授業に取り入れることは生徒の関心を高めます。その場合、もう少し教材研究をしておくべきでした。しかしいくらがんばっても予想もしない状況におちいることがあります。その場合、生徒の質問の発想、気づきを尊重しましょう。自分が準備していなくてもそのことに気づく生徒はすごいと思い、ほめることです。生徒が興味を引くことを取り入れる。ぜひそれを続けてほしいと思います。

それと指導にあたっては効率性を考えましょう。指導案の目標に、受動態が示されていました。これとsign languageを結びつける方法はなかったでしょうか?それから教科書の中に、

Their musicals are performed in sign language.

とありました。たとえば、

Do you know sign language?
I will show you some words in sign language. Please guess it.
おはよう
This means おはよう in Japanese. It is performed in sign language.
How about this?
さよなら
Yes. These gestures are performed in Japanese sign language. How about English sign language?  ....

などと展開してはどうでしょうか?時間は限られているので、授業の組み立てをうまく工夫することが大切です。考えてみてください。目標をしぼって、教科書の題材を最優先して、それをただ説明するのではなく、体験させて、気づくようにすることです。その気づきがあったとき、「学び」が起こります。気づいたら、それを実際に使えるように練習する機会を作り、練習し実践させる。「手話」を動作を使って経験させたようにすることです。

BB先生の授業にはとてもよい内容が含まれていました。ただ授業の構成が、IS先生とYS先生と同様にはっきりと構成されていませんでした。英語の授業は、

× 導入 ー 展開 ー 整理

◯ 挨拶/復習 ー 新教材への導入 ー 教材理解 ー 練習/活動 ー まとめ

です。手話や新出語句の提示などていねいにしていたところはよかったですが、全体のつながりが反省材料でしょう。

BB先生も、ていねいに教えようとして、とても真摯な姿勢があり、いい先生になると思います。ただ、ちょっと準備が不足していたと思います。

4NK先生の授業
生徒とのやりとりが上手にできたと思います。教えたいことややってみたいことも明確でよかったでしょう。やりとりがうまく行くと授業も活性化します。それがよく出ていた授業です。内容的に、英語ですべてやりとりしてもほぼ問題なく授業ができる展開でした。ただ、もう少していねいな計画が必要だったと思います。活動の一つ一つのつながりが少し分かりづらい授業でした。文法的なポイントは、how to do, what to doの使い方です。なんとなく意図していることは分かりますが、教科書の内容と手紙とのつながりも少し分かりづらかったので、実際に中学生に教えると、混乱するでしょう。中学生にはやはりていねいな指導が大切です。

日本の観光案内ということで構成してあるので、そのあたりをスムーズに進める必要があったようです。友達からのメールを紹介して、観光に結びつけるのはよいアイディアです。身近なところから題材に接近することは今後も続けてもらいたい姿勢です。さらに、NK先生の人柄からか、明るい雰囲気で授業ができました。これはとてもよいことです。生徒も元気が出るでしょう。元気が基本です。元気を出して、英語授業の世界にまず引き込まないとうまくいきません。

そのためには、さらにていねいな計画が必要です。授業は、まず、教科書に出てくる内容について「学ぶ」ことを基本に考えなければいけません。

生徒に説明したら、「分かる」とはなりません。山本五十六は言いました。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、 褒めてやらねば人は動かじ」

説明分かる
 
ここでは、what to do  と how to get tickets が指導目標です。これはていねいに導入しなければなりません。その後に、メールの読み、返事を書くとなります。15分という短い時間で多くを盛り込もうとしたために、そうなったと思います。実際の授業ではそのあたりをしっかり考えれば、この授業は大成功でしょう。NK先生の授業はいい要素が一杯入っていました。ぜひていねいさを心がけてください。いい先生になると思います。

まとめ
4人の先生には、多少批判的になりました。最初に言ったように、これは私自身への反省でもあります。模擬授業にあたって再度言っておきます。次の点に注意して授業をしてください。

1 指導案の目標は明確にしてください。何を15分の中で具体的に教えるのか?
2 実際に一度通して一緒のグループの人の前でやってください。
3 教科書で扱われていることを教える。

以上です。次回期待します。

乱筆乱文ご容赦ください。

















2012年11月16日金曜日

模擬授業はじめ

いよいよ模擬授業に突入しました。

少し準備が足りなかったかもしれませんが、みなさんの創意工夫に期待しましょう。

50分の授業のおおまかな流れは次のようにまとめられます。

1 Greetings and warm up
2 Review work
3 Presentation of new materials (grammar, words, phrases, culture, etc.)
4 Practice relating to new materials
5 Reading the text (reading aloud, comprehension, etc.)
6 Activities relating the text (content, grammar, etc.)
7 Summary (homework, etc.)

基本は、復習 → 本時の学習 → 練習 → 確認(宿題)という流れが一般的と思います。

しかし、定型にこだわる必要はありません。学習者が「学ぶ」かどうかがポイントです。その「学び」の空間を演出することが、教師の重要な仕事でしょう。

模擬授業の目的は、

授業者 ー 授業を準備し、授業を実施し、どう振り返るか
生徒  ー 授業を受ける側から、「学び」を考える
評価者 ー 授業を客観的に見る、見ることで何が発見できるか

ということを、それぞれの立場から、みなさんで、授業を考えることです。

さあ、はじめましょう。

2012年10月28日日曜日

教科書について(教えることを中心に)

教科書については、もうすこし深く考えるべきでしたが、授業予定を間違えており、省略してしまいました。以下を読んで、これからの模擬授業の計画をしながら、教科書について考えてください。

中学校の教科書販売は下記のアドレスで確認してください。

http://www.tokyo-kyoukasyo.co.jp/

いずれも1冊310円です。

高校の教科書もたくさんありますが、高校の教師になろうという人は何か買うか、

教科書センター

のような場所もあります。卒論の研究としてもおもしろいでしょう。

授業では触れることができなかった補足を4点あげておきます。

1 教科書で教える

教科書の英語は題材です。言語材料と内容(文化など)を提供する題材です。それをどのように料理するかが教師の役割です。

どの生徒でも分かるようにするにはどうしたらよいか?
どの生徒でも興味を持つようにするにはどうしたらよいか?
どの生徒も自分で英語を勉強する力を身につけさせるにはどうしたらよいか?

を考えて、目標(ねらい)、指導項目、指導方法、評価などを設定し、実際を想定して、指導案をつくり、教材研究をし、授業を行なう、ということを考える。

教科書は一つの題材です。

2 教科書は言語材料を提供する

教科書は、文法や語彙や発音などの言語の形態を提供してくれます。それをすべて教えることはかなりむずかしいと思います。どこにポイントを置くか、時間配分を考えて、授業をデザインします。

教科書は指導する言語材料の指針です。

3 教科書はコミュニケーションとして英語場面を提供する

教科書を利用して、コミュニケーションの状況をつくり、それを授業で演出することが大切です。コミュニケーションには、話す聞くだけではなく、読む書くもあります。その演出を考えるのが、教師の仕事です。

教科書、教室のコミュニケーション活動を考える上での基盤です。

4 教科書は生徒の学習を支える

教科書だけを見ても、生徒は自分で勝手に学ぶことはむずかしいので、生徒が自分で学習するためのサポート(てだて)をしなければいけません。また、教室での言語活動を工夫する必要があります。単語をおぼえるとしたら、単語をおぼえるための何か工夫が必要です。おぼえ方、練習の仕方、使い方など、その提示のしかたが生徒の学習を支えます。

教科書をもとに生徒の学習ストラテジー(学習方法)を考える

教科書の中には、それらのエッセンスがコンパクトに配列されています。それを読み解けるかどうかが、みなさんがよい教師となれるかなれないかのポイントでしょう。そのためには、いくつかの教科書を見てください。

教科書を一応いくつか見てから、その他の教材を見てください。自分の中学や高校時代の経験だけをもとに考えることは、ちょっと危険です。自分の経験のくり返しをすることは何も進歩しません。

「教える」ことは、「不易流行」です。本質は変わらなくても、新しいことにチャレンジしないと、進歩しません。それが「教える」ことの面白さにつながるはずです。だれかの教え方をまねしたり、型通りに教えることだけでは、「教える」ことに魅力は感じないでしょう。

学習指導要領に則った科目を教える場合、それに付随する教科書があり、生徒がそれを購入し、使う必要があれば、それを最大限に生かすことを考える。それも、みなさんが先日述べたように、動機づけをし、学びを促進するためには、どうしたらよいのかを、しっかりと考えることが、大切です。

模擬授業を通して、それを考えましょう。





2012年10月23日火曜日

指導案と教えること

「教える」ということは、学習者から見れば「学ぶ」ことです。授業でだれかが言いました。「学び合い」をつくることが「教える」ことだ。

たしかにそうですが、これは言うのは簡単で、行なうのはむずかしいことです。生徒が自分で勉強するという状況はなかなかつくれません。授業中に「自律学習(autonomous learner)」ということを言いました。また、「動機づけ(motivation)」の重要性をだれかが指摘しました。つまり、「学ぶ」ということは、

目的があって、動機づけがあって、自分で学べる状況にあれば、学びは発生する

と言えるかもしれません。

しかし、
人はなぜ学ぶのでしょうか?
学ぶ目的はどうやったら形成されるのでしょうか?
人は自分で学ぶものでしょうか?

英語教育に話を戻しましょう。

英語はおもしろいですか?
どうして英語を学ぶようになったのでしょうか?
最初から自分で学べたでしょうか?

やはり、教師(学校、塾、親、大人の人など)が大きな要因です。たとえば、多くの人が最初に英語を教えてくれた人のおかげで興味を持つようになったと言っています。

また、多くの文献が、入門期の重要性を指摘しています。

入門期の英語指導は、けっこうたいへんです。ていねいな指導が大切で、指導案は欠かせないし、授業の目的を明確にして、教材を用意して、指導項目を丹念に調査しておく必要があります。いわゆる教材研究です。

教材研究は、教師にとってたいへんですが、最も教師が勉強するときです。あれもこれもと自分の知識のあいまいなところを突き詰めておく必要があります。それでも、分からないことがあります。

Native speakerならば分かるかというと、そんなことはありません。日本語を母語とする人が、「は」と「が」の区別をうまく説明できないのと同じです。英語で言えば、冠詞の使い方は多くの人にとってむずかしいことです。これは、Native speakerもうまく説明できる人はあまりいません。

教材研究の基本は、教科書を理解しておくことです。教科書教材が分からなければ「教える」ことはうまくできないし、ましてや「学び合い」も演出できません。

ということで、次回は、教科書を題材にみなさんで考えてみましょう。

基本的な質問は、

教科書の何をどう教えるのか?そのためにはどのような教材研究をして、どのような指導案を組み立てて、どのように実際に指導し、どう評価し、次の授業に生かすのか?

というようなことです。

また、多くの疑問を持ち、みなさんで考え、解決しましょう。

2012年10月15日月曜日

指導案は何のために書く?

指導案(学習指導案)とか教案(授業案)とか呼ばれるものは、単純ですが、授業をするための準備に必要な「授業をどう進めるかを書いておくもの」です。

実は、形式なんてありません。が、教育実習や研究授業では多くの人に分かってもらうためにきちんと書きます。英語で書く場合もあれば、日本語で書く場合をあります。

個人的な経験ですが、いろいろな国に行って、いろいろな先生と話すと、紙切れを渡されて、「This is my lesson plan today.」と言われることが、実は多いです。

いずれにしても、大切なことは、授業そのものです。案ではありません。

批判するわけではありませんが、無意味なことを形式だけで書いてある指導案は、果たして何のためでしょう。

次の授業は、実際の授業を考えましょう。指導案と授業のことを考えましょう。どのような英語授業をすることが生徒のためでしょうか?教えるためには何が必要でしょうか?次はそのことを考えましょう。

そのことを前提に、指導案は、

だれが、いつ、だれに、何を、どのように、どこまで、教え(学ぶ機会をつくり)、どう評価するのか

を書いてある授業計画書です。

私は、教師になるみなさんを応援します。


2012年10月11日木曜日

ボスニアヘルツエゴビナリポート

ボスニアヘルツエゴビナでの教員研修調査に行ってきました。

LSNCという国際交流基金の事業です。詳しくは下記のウェブを見てください。

Japan and BiH Lesson Study Network Committee (LSNC)

サラエボと言えば何となくイメージが湧きます。ほとんどの人が知らないのではないでしょうか?実際に、日本人はほとんどいませんが、日本から協力は貴重で、日本に対するイメージはとてもよいです。

今回は、いくつかの学校と教育機関を訪れ、今後の協力関係を維持しようという趣旨です。

日本の授業研究の手法をボスニアヘルツエゴビナと協力して行なうことを目的としています。興味のある人は協力してください。

直接この授業とは関係ありませんが、教員は広い視野に立つべきと考えています。多少みなさんの教科教育の学習にも役立つと思います。

詳細は授業で。

2012年9月28日金曜日

目標を持って

なかなかすてきな人たちの集まりでした。互いに目標に向かって努力しましょう。

教師になろうとする人は本当にサポートします。休まずに、授業に出席してください。

教師というのは、はっきり言ってよく分からない仕事です。むずかしい仕事かもしれません。でも楽しいこともたくさんあります。達成感には欠けるかもしれません。でもやりがいあると感じる瞬間がたくさんあります。

この授業では、みなさんの疑問に率直に向かい合いましょう。教育はきれいごとではすまないこともたくさんありますが、やはり理想を追い求めることも大切です。

みなさんには、課題を出しました。授業を考える。レッスンプランを作るということは「教える」ことの基本です。想定しないところに「想定外」はありません。想定外というのは当たり前です。しかし「想定」することが前提にないかぎり何もはじまりません。みなさんがどのようなプランを立てるのか楽しみです。答えはありませんから、理想とするアイディアを期待します。

では、また。

2012年9月25日火曜日

はじめに 2012 9月28日


このブログは、笹島茂が授業のメモの代わりに利用しています。授業に出ている人は参照してください。


活動したこと、教材、課題など

を掲載しておきます。

さて、この授業は英語の教師になるためのカリキュラムの一環です。英語では、

Language Teaching methodology 

でしょうか?

9月28日は第1回の授業です。

1みなさんが知りたいことは何ですか?
2みなさんはどこまで知っていますか?どこまで経験していますか?
3この授業では何が分かるようになりますか?

をまず理解します。

次回以降の話題:
1言語(英語や日本語)について
2言語学習履歴
3なぜ英語教師を目指すのか?
4英語の知識に関して
5英語の技能に関して
6英語授業の印象
7その他

授業を通じて自分が理解を深めること:
言語学習理論と実践
授業の構成
教材研究
実際の授業テクニック
など

授業活動:

Lesson Plan
Presentation
Teaching
Aims:
Materials:
Tools:
Procedures: warm up, review, introduction, activities, wrap up)
Observation
Reflection

Learning content and activities
Grammar
Vocabulary
Pronunciation

Listening
Reading
Speaking
Writing

Test
など


2012年1月28日土曜日

まとめ

あっという間の半期でした。多くのことを学んだかどうかはみなさん次第です。

私の反省は、予定したことの半分もできなかったことと、ちょっと自分自身が忙しかったことで、ていねいに様々な資料を提供できなかったことと、みなさんのニーズが今一歩把握できなかったことです。満足できなかった方には申し訳ありません。

ま、終ってしまったことは仕方がありません。何か一つくらいはみなさんの教師生活あるいはその他のことで役だってくれることを期待するだけです。何か質問のある人はいつでもご連絡ください。

さて、レポートを一通り読ませてもらいましたので、感想を述べておきます。授業はもう終ってしまったので、読むかどうかは分かりませんが、一つのくぎりとしたいと思います。

20人分のレポートを読ませてもらいました。目的は、大雑把に言えば、reflective thinkingを経験してもらいたいということと、teacher as researcherを意識して教職を考えてもらいたいということでした。その点をレポートはよく反映していて、たいへん面白かったというのが率直な印象です。「自分を見つめる」ということは大切です。それも発展的に自分の成長を考えられるようにふりかえられるかということが重要と考えています。その点がいくつかのレポートには顕著に見られました。

「教える」ということはいわゆる自然科学のようにはいきません。日本の伝統的な教育学や心理学では解決できない多くの複雑な要素が絡み合っています。特に、日本の多くのふつうの教育現場で働く教師には、教科だけを教えることでは解決できない実に情緒的な状況が加味されています。ですから、私は、ある指導法にはこだわりません。ある指導法にこだわれば、ある面で楽かもしれませんが、自分でそれを選ぶ、探す、見つけるほうがいいと考えています。

みなさんに模擬授業を一人で実践してもらったのも、また、あまり設定をきちんとしなかったのも、みなさん自身が一人で決めることの重要性を意識してもらいたかったということです。つまり、意思決定(decision-making)が教師には多くの場面で要求されます。これは、私の経験からすれば、失敗が多いし、単に訓練でだけで解決できるものではないと考えています。それを一度経験してもらいたかったということです。

おそらく、大学の教職で学んだことは教育実習ではあまり生かされません。教育実習の実際とはかなりかけ離れていることが多く、また、実際に教育現場に入って教師となって英語を教える場合には、さらに異なる場面に遭遇するでしょう。レポートの中にはその点にも触れている人がいました。そういう状況の中でも、英語教師には一つの使命があります。それは、「生徒が英語を学ぶのを支援すること」です。それがプロフェッショナルだと思います。

英語を教える方法はさまざまです。大切なのは、「生徒が英語を学ぶのを支援すること」という目的がぶれないことだと思います。そのためには、自分の英語力を高めることと、英語を教える力を身につけることと、言語力全般への関心と、それに付随する様々な知識と技能につねに興味を持っていることだと思います。その意味で、教師はおもしろいと、私は考えています。

レポートを読んで、みなさんの多くが、たいへん真摯に「教える」ことを考えてくれていることをうれしく思いました。ぜひ、がんばってください。ただ心配なのは、考えていることと実践することは必ずしも一致しません。模擬授業でもその点に触れている人がいました。何事も思ったようにいかないし、他人の受け取り方はすべて同じではありません。その面から、教師はリサーチャーとして姿勢をいつも意識する必要があるでしょう。自然科学とは異なる科学的な思考をたえずすることが大切です。

さいごに、一言。「教える」ことに正解はありません。何度も言いました。が、効果的に教えることは大切です。生徒の学びは様々ですが、学びを刺激するために「分かる」ように効果的なアプローチをする必要があります。その際に、「自分はこの教え方しかできない」「私はこの教え方が好きだ」「私の教え方に従いなさい」は、ときに、生徒を不幸にすることもあります。情熱を持って教えることは大切ですが、自分がしている教え方が本当に効果的なのか、生徒を満足させているのか、ということは、いつも考えていただきたいと思います。

では。これから教育実習に行く人はがんばってください。乱筆乱文ご容赦ください。


2012年1月5日木曜日

模擬授業のふりかえり

1月の予定

自分をふりかえる (1月5日)

1 自分の授業についてふりかえる
2 英語を教えることで疑問に思うことは何か?
3 英語をうまく教えるための課題は何か?

人と語る (1月12日)

1 英語を教えるための基本的知識と技能の確認
2 効果的な英語指導法とは何か?
3 これからの英語指導はどうあるべきか?

まとめ (1月19日)

下記の点について発表:一人3分

テーマ:模擬授業を通して考えたこと:どのような授業をしたいか?




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